自分に素直になるのは怖いこと。
登場キャラクター達は個性豊かに色々な性格です。ですが、一貫してみんなこれを心に抱えています。
素直になるのが怖くて嫌なことをしてしまった、嫌なことがあったので素直になれなくなってしまった、素直になって変わってしまうのが怖いetc……。
それでも素直にならなきゃ進めないから、きっと素敵なことが待っているから、みんなは怖いけれども少しづつ手を伸ばし合います。
青春というのは何かはっきりとしたことはわかりません。
人によってこれが青春だと思っているものも、他の人からしたらただのごっこ遊びかもしれません。
それでもその"ごっこ遊び"から生まれたものは本物でしょう。
この小説は、本物を求めて揺れ動くみんなの物語です。
主人公は自分を怖がり、斜に構え、それでも素直に前を向こうとしています。そんな主人公はソレに手が届くのでしょうか。