崩壊後の世界におけるサバイバルという意味では、いわゆる「ポストアポカリプス」と呼ばれるジャンルに近い作風です。ゾンビアポカリプスのゾンビがゴブリンに置き換わっている感じ。
文章は上手く、雰囲気はダークなのに気軽にスラスラ読めます。
内容面では、警察署にたどり着いて他の避難者と出会う辺りからが面白い。
文明の崩壊によって剥き出しになる人間の「弱さ」には考えさせられますし、その弱さを「強くなる」ことによって乗り越えようとする主人公の姿を応援したくなります。
あと「ダンジョン化した重要施設を攻略すると自勢力の拠点になる」っていうルールはUbisoftのゲームみたいで個人的にはツボです。