一番の見どころは主人公の最終的な選択にある。彼は恐らく一番ひどい目にあったのではないか。信じていた相手に裏切られ、本心が分からずに苦悩したり。勝手なことをされて絶望に追いやられたり。いろんな疑念を抱いたのち、矛盾に苦しんだりも。彼の心情が丁寧に描かれているので、ホント苦しくなってしまうの。どうしてこんなに頑張っているのに、彼は傷つき苦しまなきゃならないのか。そんなことを思いながらボロ泣きした場面がたくさんあって、それでも最悪の選択をせずにいて欲しいと思うあたり、エゴなのかなと感じたり。物語の中で魅了される部分って心情や感情なんだろうなと。この説明では、どんな話なのか伝わらないかもしれない。強さと儚さという相反する特性に心惹かれてしまう人にはぜひ。沼にハマります。ヒューマンドラマの好きな方や純愛の好きな方、ファンタジーや天使や悪魔を愛する方、読まれてみてはいかがでしょうか?お奨めです。