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本編と共に、小説家になろうの歴史ジャンル最高傑作。
投稿日:2020年7月6日 改稿日:2020年7月6日
 本編とこちらのifルートのどちらにも言えることですが、ネット小説では軽視されがちな、主人公の登場人物に対する接し方や言葉遣いの違和感がないところが素晴らしいと思います。  主人公以外の登場人物の目線での描写が、かなりの頻度で書かれているところも面白く、基本的に堅苦しい歴史物の小説で飽きる事なく読める、1つの要因になっていると、個人的には考えています。  また、ご都合主義的なところがなく、本編では、兵農分離や関税廃止、名産物の開発・商人の優遇・街道の整備などで国を富ませ、調略や謀略を用いて敵を攻める。まるで自分が主人公になったかのような感覚で、物語を楽しむことができます。  本編ではなかった春齢の嫁ルートや直接武力を持つのではなく、己の話術と名声で大名たちと渡り合うシーンがこの異伝の見所です。  異伝の書籍化、おめでとうございます。これからも、陰ながらご活躍をお祈りしております。