他の方のレビューに何件かあるように、前半は面白いです。
格上の相手に、瀕死になりながらも蜘蛛だからこその奇策でギリギリ勝利をし、成長していく様に惹き込まれます。
前半が面白かっただけに後半の展開は残念です。
管理者になったミッドポイントから意図して展開を変えているのでしょうが、パワーインフレしすぎで一人で世界を滅ぼせるくらいの力を持つ者が何人も出てくるので、戦争とか軍とかの意味がない。「システム」やら「MAエネルギー」やら「D」やら「女神」やら、意味不明の伏線が、ご都合主義でうやむやになってる。作者はもちろん理解しているんだろうけど、読者には理解できない。
読み進めれば回収できるのかと思っていましたが、274話でこれまた主人公のご都合主義で大量虐殺したところで一気に萎えました。
話を伸ばしすぎず、ある程度のところで完結させていれば良作だったのにと感じます。