レビューした作品一覧全2件
ソラの可愛さにお前が泣いた
投稿日:2013年8月13日
見事なまでの主人公の可愛さ。この作品の特徴を現すにはその一言に過ぎる。 他の女の子たちも可愛いが、主人公の可愛さには及ばない。放ったらかしにしたらすぐに死んでしまいそうな儚さ、それを認めない意地っ張りな性格、なんだかんだで拾ってくれた感謝の気持を忘れないいじらしさ、ツンとした言動の端に覗くデレ、夜の営みで見せるエロさと、穢してはならないものを穢しているような背徳感。ご主人さまが絶対に手放したくないと思うのも無理はない。 「おんこみゅ」でお馴染みのとりまる先生が贈る、おもしろくて楽しくて、ちょっと切なくてすこぶるエロいこの作品。すべてのTSスキーたちよ、読んで後悔はしない。ソラの可愛さに好きなだけ酔いしれるがいい。
「VRMMOで遊んでいると突然その世界から出られなくなった」 どこかで聞いたシチュエーションだ。オーソドックスで王道的なVRMMMO作品の例だ。誤解無いように言うが、それらが劣っているとは僕も微塵も思わない。普遍的な面白さがそこにはある。しかし、この『大樹の天使』がそれらとは一線を画す物語だということは確かだ。この作品にとって、VRMMOとは次の世界への通過点に過ぎない。まさしく「扉」なのだ。この作品は、その扉を超えてさらに先へと踏み込んでいる。 荒廃した世界。立ちはだかるは、世界全てを手中に収める強大な帝国軍と、その裏で暗躍する悪しき教団。頼れるのは、たった百人の元VRMMOプレイヤーたち。されど案ずるなかれ。彼らは一人ひとりが「英雄」であり、その中心にはあらゆる心身の刻苦を癒す「聖女」がいるのだから。 この作品を一言で現すならば、この言葉こそが相応しい。「レンきゅんマジ天使」、と……。