レビューした作品一覧全2件
南柯之夢でもいいじゃない
投稿日:2023年4月22日
なろうでは珍しい本物の純文学作品である。 言葉をテーマとして取り扱う作品であるため、文中の言葉遣いは洗練されており、読んでいるこちら側はつい恥ずかしくなってしまう。 また作者様の知識量も手前側をゆうに圧倒してくるため、読む際には辞書を手放せないのだ。 しかしそれ故に1話読了した後の達成感は一入である。 さながら幼少期にはじめて1人で1冊の文庫本を読み終えた時の様な。 人の命の儚さや芯にある強さ、人間関係などの難しさなど人生の中で必ずぶち当たる困難を描いているために毎度手に汗握ってしまう。 そして強いけれども確かに弱い主人公を追っていると「南柯之夢でもいいじゃない」と思うのだ。
レビュー作品 コトノハ薬局
作品情報
万年数学赤点だった私が
投稿日:2021年1月5日
九藤ワールド、とでも言うのだろうか。 ひとたび読み始めるとあっという間にストーリの中に引き込まれる。 テンプレ的ないわゆるなろう系ばかり書いている私には書けない作品である。 言葉遣いにも作者の意図、狙い目を感じ取れる。 何の意図も仕掛けもなかったら恥ずかしいのだが。 登場人物にも目を向けてほしい。 なるほど、生きている。 文字通り、実際に居てもおかしくないような。 流れるような自然な会話。 己もその場にいて話を聞いているようである。 とにかく、拙いレビューで申し訳ないが、コーヒーでも読みながら1度読んでみてはどうだろうか。