追放でも婚約破棄でもドアマットヒロインというわけでもなく、関係良好なお嬢様からのお願いによる身代わり結婚で北の辺境に嫁ぐことになったヒロイン・ヘスティリア
スローライフ満喫ものもいいけれど、都会への未練タラタラで赴くというのも一捻り効いていていいと思いましたね
無論、都会への未練タラタラでもグジグジしたりとかはなく、お金を稼いで都住まいに戻るべく、さびれた北の辺境の再開発に邁進する活動的なヒロインで、すっかり魅了されてしまいました。
長編ではなく中編なので展開のテンポも速く、わりとすぐに帝都に行けることになるのですが、そこは皇族・高位貴族の思惑渦巻く魔窟でもあり、そんな中の綱渡りを華麗に駆け抜けていくヘスティリアの立ち回りの見事さは爽快につきました