レビューした作品一覧全18件
まぶしい。強い光が、そこに。
投稿日:2025年1月2日
お気に入りユーザーの新着に、その作品はあった。 『年の光』。 何気なく開いて、『まぶしい』と感じた。 理由はわからない。 文字を読むよりも先に光がきた。 まぶしくて、まぶしくて、言葉が入ってこない。 とにかくまぶしい。光があふれて、目がくらむ。 頑張って、文字を追う。とにかくまぶしい。 まぶしさが、どんどん強まっていく。 光が強くなる。 けれど、最後に。 光が弱まった。 柔らかく弱まった。 人には光が必要で、けれど安らぎが必要で。 ただただ強いだけでない詩がそこにある。 新しい年は光溢れるものになる。 きっと、優しさを伴った光に。 そんなふうに感じた。
レビュー作品 年の光
作品情報
『白夜いくと』という作家を知っているだろうか。 わたしがこの作家の作品を初めて目にしたのは詩作品だった。 それは心をがっしり捕まえて離さない、すごい作品だった。 わたしはそれからずっと、彼女の作品を追い続けている。 悩み、苦しみ、もがきながら、それでも彼女は書き続ける。 『小説家になろう』は、その様子を感じ取れるサイトだ。 何もできないながら、ずっと応援していた。 この作品を読んだ時、わたしは胸が震えた。 毎話毎話、いつもいつも震えながら読んでいる。 『白夜いくと』はまさしく作家である。 彼女の魂は、才能は、真実「作家」なのだ。 世界の温かさが、現実の残酷さが、優しく穏やかに紡がれていく。 白夜いくとの作品の中でも、この物語は群を抜いている。ぜひ、読んで欲しい。 この物語が胸に触れてくる、その温かく優しい手触りを感じて欲しいから。
幸せのチョコレート
投稿日:2023年12月3日
 たくさんの人に、たくさんの大事な人たちに、このお話と一緒にチョコレートをプレゼントしたい。  そんな気持ちにさせてくれるお話です。  のほほん様と呼ばれる王様のいる、小さな優しい国。  のほほん様は、優しい笑顔の奥で「ホント」を見つめているのです。  幸せにならなきゃおかしいでしょ?  そんなタグがついたこの童話。  どうか、ぜひご一読ください。
わたしの妖怪と人間は『うしおととら』もいいが『チキタ★GuGu』。 そして少佐といえば第203魔導大隊もいいが、わたし的には鉄のクラウスが最上。 夫婦の愛ある会話、それを見守る息子の暖かい家族愛。 これはそんな日常を切り取った物語である。 言ってる意味が分からない? 大丈夫! わたしもこの物語に隠された数々の謎が半分、もしくは3分の2くらいしか分からなかった!! だが真実はいつも1つ! さあ君も読むのだ、この愛に満ちた物語を! キミも1匹のヲタクならば!
子どもの頃、図書室に通った記憶はないだろうか。 そのときあなたはどんな本を探していただろうか。 わたしはファンタジーを、童話を探していた。 文章が美しくリズムがあり、あまり細かく描写されていないのになぜか世界が目の前に広がっていく。そんな本。 家紋武範作、『シーン・グラムーンがハンデを乗り越えて幸せになる』。 この作家の書くものはいつも一筋縄ではいかない。 彼にはお子さんがいるらしいので、そのせいなのだろうか? 子どもに読んで、考えてもらいたいような、そんな空気を感じる。 なろう小説だからキャラは柔らかい。でもその在り方はまるでワクワクする課題図書だ。 なのに大人向け。 こう書くと不安定なのに、なぜか作品としてまとめ上げられている。その不安定ささえ、計算されているのではと思うほど。 もしもあなたが、図書室で物語を探した経験があるのなら、ぜひ一度読んでほしい。そんな作品だ。
……ふう。失礼致しました。 鼻血が大量出血してしまいました。 さて皆様、触手はお好きでしょうか? わたしは大好きです。マジ最高です。 皆様はどんな触手がお好きですか? 細いのが一杯? 手触りがすべすべ? あ、さすがにR18発言はやめてくださいね。 人により触手愛は様々です。 わたしが今回ご紹介したい触……じゃなかった作品は、根強い流行り、追放された令嬢ものです。 この悲しい作品の主人公はとても美しく、誇り高いナチュラルボーンリョナラーな触手令嬢。 桜貝のような輝く触手と、金の縦ロール触手を持つ彼女は、危険思想の持ち主として父親から追放されてしまいます。 けれどその直後、彼女は運命の相手、人族の美少年と出会うのです。 そして彼の苦しみを知り、救わんとする健気なその姿……! ぜひ、ぜひご覧ください。 そして一緒に触手族を讃えるのです!さあご一緒に! いあ!いあ!ふたぐん!
須臾、素封家、友領、干戈を交える、掣肘、派閥領袖、鎮撫、拱手傍観、宸襟を騒がし奉り、向背定かならぬ。 いくつ知っている言葉があっただろうか。 いや、知っていたとして、これらの言葉をあなたは自身の書く作品で使えるだろうか。 ファンタジーでも歴史物でもない、そう思うかもしれない。だが違うのだ。これらの言葉を知るためにはたくさんの読書量が必要だ。そしてそれを自身の文として違和感なく使用するには、それだけの実力が必要だ。 辞書を引いている? すごいじゃないか。わたし達は自分のリズムで文体を構築する。わざわざ辞書を引いてまではなかなかしない。 この作家は言葉を自分の文体に無理なく取り込んでいる。 しかもその物語は細部まで行き届いて作られているのだ。 物語が、言葉が、全てが怒涛のような心地よさで迫ってくる。 この素晴らしい作品を、ぜひ1度読んでみていただきたい。
レビュー作品 おかしな転生
作品情報
しっかりと作られた物語
投稿日:2021年12月30日 改稿日:2021年12月31日
異世界転移で内政もの、タイトルには「チート」の文字、とくれば難しい内容ではない、テンプレの明るい軽いものを考えるかもしれない。 しかしこの物語の1話目からしばらくは、異世界の住人の視点で進む。 そして言葉は通じない。 もうこれだけでテンプレの思い込みは捨てるべきだとわかるだろう。 主人公は日本から転移した女子大生と、彼女を拾った村の若者の2人。 姉と弟のような2人の間に恋愛は期待できそうもない。 海辺の村だが魚醤はない。特産もない。塩は禁止。 ないないづくしでどうやって成り上がっていくのか。 なろうにありがちな異世界転移と思うなかれ。 この物語は登場人物1人1人が生きて考えて動いている。 それを、作者が用意した世界の舞台がしっかりと受け止めている。 完璧な人間なんていない。 それがこの物語をさらに彩っている。 青春の爽やかさすら感じるこの物語を、ぜひ読んでいただきたい。
ダークさに惚れぼれする
投稿日:2021年12月30日
なんと言えばいいのか、もう言葉にならない。 とにかく面白い。 そして文も構成も何もかもが素晴らしい。 甘さはない。 ストーリーに、ではない。 小説としての甘さや隙がない。 とにかく痛快である。 これはそこらの俺tueee小説とは一線を画している。 最弱の魔物の体に入った最強の魔王。 だが、彼がどうやって強者を倒していくのかという物語なのかと言われれば、それもまた違う気がする。 なぜか安心して見ていられるのだ。 この魔王は強い。弱い魔物であるにも関わらず強い。そしてカッコいい。 愛も優しさもないはずなのに、なぜかそこには高い哲学と惚れぼれするほどの生き様がある。 魔王とは、魔物とはまさしくこうあるべき、というカッコ良さ。ぜひ一度ごらんください。
わかる、わかりすぎる……!!
投稿日:2021年11月30日
何言ってんの?と思うかもしれない。 けれど、スランプのとき、体が全く動かないとき、もうそうとしか思えない状況ってあるのですよ! あ、今エネルギー切れてるなっていうとき。 そういうときは食べてもエネルギーにはならないし、飲んでも飲んでも飲んでもエネルギーにはならない。 そういうときに動かなきゃいけないとダメージがもうひどいのです!! なんていうんだろう、HP回復したけど毒状態で下がり続けるとか、MAX値が下がってるとか、そんな感じ。 スランプで、動けなくてどうしたらいいか分からなくて泣きそうになってるあなた。 ぜひ読んでみてください。 ばかばかしい? でも人間って、肉の体だけじゃなくて心もあるでしょう? MPっていう考え方は肌に合わない? 最後まで読んでみてください。このエッセイはそれだけではないのです。 もしかしたら、明日のあなたは今日と全然違っているかもしれません!
タイムリーーーーープ!!!
投稿日:2021年9月25日 改稿日:2021年9月25日
ざまぁが好きです。 タイムリープが好きです。 異世界が大好きです。 そんなわたくしが今、愛してやまないこの作品。 『異世界召喚2周目、洗脳付きでスタートしました!』 しかも洗脳!洗脳付き! 異世界に召喚されるとしたら何が必要か。今の自分に足りないものは。向こうの世界の事が分かってから行きたい! そんなわたしたちの欲望を叶えてくれるこの一作。 ちょうど第一章が完結したところ!読むなら今! しかもとても読みやすい文章で、通勤時間や休憩中、合間合間に読むのにも最適!一気読み、それもまた良し! 異世界召喚好きなら、絶対おすすめです!
この素晴らしい作品にレビューがない。 書くしかない、という感情に突き動かされてレビュー欄を開いてはみたものの、本文が書けない。 書けないのです。 どう伝えていいか分からない。 この感動を、どう言葉にすればいいのかわからないのです。 みんな賢く、理性的で、けれどまだまだ若く、そして若いがゆえに未来がある。 彼の、彼女らの未来に幸多からん事を祈ります。 短編です。約一万七千字。 その一万七千字に込められた多くのものを、どうかご覧になってください。 恋愛ジャンル以外を普段お読みになる方にもおすすめできます。 これは恋愛小説であり、文学であり、ヒューマンドラマであり、そしてところどころに詩のような美しい、言葉が。 そう、多くのものが詰まった美しい言葉があります。 どうか、どうかお読みになってみてください。 でも一言だけ内容について語るならば。 「王妃殿下最高」。
レビュー作品 恋を夢見て
作品情報
なろう愛十勇士 〜削除しました〜
投稿日:2021年3月18日 改稿日:2021年3月28日
もしもあなたが二十歳以上なら、読むのは夜をお勧めする。 コニャック、アイラ・ミスト8年などを用意してからがいいだろう。 もしもあなたが二十歳以下なら、時間はいつでもいい。 コーヒーや紅茶、ハーブティー、ゆったりとくつろげる、落ち着いた…できれば1人のときに読むのがいい。 どちらの場合でも、誰であっても必須なのはティッシュかハンカチだ。 なろうで活躍する、熱い漢(女性も含むが)達の姿が見られるだろう。 胸を熱くし、涙を充分に流したその後は、あなたの年齢に合わせた『異世界金融』を読むのがいい。18歳以上なら全制覇を目指すことをお勧めする。 ちなみにわたしはこのエッセイを安達太良山伏流水仕込み「吟醸」を飲みながら読んだ。 なろうは素晴らしい場所だ。 ここが永く、永く続く物書きたちの楽園であり続ける事を心から願う。
イア!!!!!!
投稿日:2021年2月26日
タイトルは「フターグーン」にすべきだったかもしれない。 今、わたしはそんな事を考えている。 だがやはり、タイトルがどうとかそんな事は、どうでもいい些細な事なのだろう。 この唄の前には何もかも、全て些細な事なのだ。 なぜならどちらにしても8文字以上の文字数制限に引っかかっているからだ。 友よ、今こそここに集い、神のために唄をうたうのだ。 ネクロノミコンを忘れるな。 鰭から発声できる歌い手はいるか? その者は進化の過程が“第四齢”に達しているか? チンチラすずめ先生が愚かな我々にお教えくださったこの素晴らしい唄を集いてうたうのだ。 そう、そして合言葉は「SAN値、ピンチ!」! あ、間違えた。
わたしは今、激しく怒っている
投稿日:2021年1月30日
わたしは今、激しく怒っている。なぜか。 それはこの作品に12Pしかついていないからだ! そうだよ!あたしだけだよ!評価してブクマしたのもあたしだけ! なぜだ!なぜなんだ!あれか!噂のつけたけど反映されないってヤツか!?それともあれか!主義の違いか!? そんなのどうだっていいじゃないか!! おっぷぁい派かおちり派かなんてどうでもいい。そんなもの超えたところにこの作品の素晴らしさはあるのだ!! だから友よ!星を携えて行け!ここはわたしに任せて先へ行け!…ぐふっ…!立ち止まるな…! さあ、わたしの屍を超えてゆきなさい!
タイトル:「縋る(すがる) -そして渡す-」 作者:みなはら様 まずはこの詩を読みに行っていただきたい。 普段詩を読まない作家にこそ読んで欲しい。 あなたが、わたしたちがそこにいる。 わたしは普段レビューをあまり書かない。 それには理由がある。だが、その理由を超えてどうしても書かずにはいられないときに書くと決めている。 みなはら様をレビューするとしたら、「黒と白」。あれだろうと思っていた。 あの光り輝く白をみんなにも見て欲しかった。 だが、この詩を読んで、どうしてもこの詩を読んだ気持ちを他の人と共有したくなった。 わたしたちはこうして読んでいる。こうして書いている。そして生きている。 強くて優しいこの詩を、たくさんの人に読んで欲しい。 この気持ちを、この感動を、どうか一緒に共有してほしい。 わたしたちは今日も縋って、そして書いているのだから。
美しい。美しくて懐かしい。 わたしが子供の頃、身近にはなかったものがこの人の作品には多いはずなのに、なぜか懐かしい。 なぜかはわからない。わからないままに、言葉の波に心地よく溺れ、沈んでゆく。 沈む…? 微睡む…? 墜ちる…? けして美しいだけではない、どこか奇妙な記憶。わたしのものではないはずのそれらが、何故か懐かしい。 暗いもの。暗くて少し怖いもの。だけど心惹かれてしまうもの。 それらが好きな方に、もしもまだ読んだことがないならぜひおすすめしたい。 ここに、あなたが探している記憶があるかもしれないから。
レビュー作品 童夢
作品情報
書かなければいけないと思った
投稿日:2020年10月11日
作品名「doll」作者名「澄」 この作品のレビューを書かなければいけないと思った。 わたしがこの作者を好きだからではない。 本が好きなら、わたしと同じようにこの作品を読む人がいるだろうと思ったからだ。 1人の作家が、何かを掴もうと苦しんでいる。いつか理想の姿に辿りつけるのだろうか。ぞくぞくする。穿ちすぎだろうか? でもわたしはそう感じた。 この作者にはほぼないが、誤字も脱字も、用法の誤りも、そんな物は全て関係ない。作者はみな作品を通じて何かにたどり着く。わたし達は今それを見ている。その事にすごく感動する。このサイトに、彼女に、そして全ての書き手に、わたしは1人の読み手として日々深く感謝している。 だから、本が好きなあなたに、この作品を読んでみてほしい。そこに、作家の真摯に何かを求める姿を見る事ができるから。 彼女がこの先に見つけるものを知りたい。わたしは切実に、そう思う。
レビュー作品 doll
作品情報