妖精のイタズラにより、入れ替えられてしまった、アンナとアーネット。
彼女達には、それぞれの苦悩があるし、では、元の家族の元に行ったからと言って、本当の幸せが直ぐには手に入らない。
最初、アンナの未練がましさに、歯痒く感じましたが、それ程、共に過した家族に期待をしていたのでしょう。
しかし、しっかりそれは裏切られてしまいますので、結局、黙っていた罰を彼女はしっかりと受けた。そこに、この物語のリアルを感じました。
ただ、ほのぼのしているだけでなく、人間のずるい部分、いやらしい部分を、各キャラクターが持ち合わせている所が、この物語の面白みになっています。
個人的に、アンナの『元』兄である、ヘンリーの心情をもっと見てみたいと感じました。
料理描写は、とても鮮明で、読み手がしっかりその情景を思い浮かべれます。その為、多分読み終わった方は、うどんを特に食べたくなるかもです!