故郷を離れ、王城で働くことになったステラ。故郷とは違う街並みや海の見える景色に心躍らせる。
同室の侍女が逮捕されてしまい、侍女も兼任することになった彼女は、主人である少々問題児(?)な王女様や、逮捕のときに関わった騎士長・リベリオとも交流を深めていくことになる。
そんな日々を過ごしていく中、""近くのものがよく見えない""というステラは、実はただの遠視ではないらしく……
ステラの真面目で緊張しがちなところ、リベリオの真摯で口下手なところ、王女様の聡明で実は思いやりのあるところ…などなど登場人物の魅力がたっぷりです。
主人公が宝飾品店の娘だからでしょうか。町の情景や服や装飾品の描写が細かくて、自分がその国に住んでいるかのようです。
一編が程よい話数で区切られており、読みやすいと思います。これからステラがどう活躍していくのか、とても楽しみな作品です。