レビューした作品一覧全32件
恋愛と結婚と不貞  ←重すぎず気軽に読める・楽しめる
投稿日:2025年7月13日 改稿日:2025年7月13日
婚姻制度をベースに 生活実態に合わせて男女の関係を考えると、「恋愛・結婚・不貞」という三つの言葉に集約されるかもしれない それを きちんと描きこんだこの作品、なかなか面白かった  不貞男の生態も 略奪を生業と楽しむ不倫女の本音も、一途に愛を貫きパートナーを信じて裏切られたり、思いを成就させる男女も、不貞の果てに生まれる婚外子達も それぞれの立場があり、生活があり、思いがある、と。 読後の感想  この作品で描かれたような制度が日本で実現していたらよかったのに!  だれか この作品で描かれた制度実現に向けて国会議員選挙に立候補する人が居たら 私 絶対にその人に投票します!w  そういう意味で 立派なファンタジー作品と思います♬   現世で実現できない理想を 魔法を使ってちょちょいと実現   でも そこに現実味を持たせて描くという意味で。 そして 楽しく読める娯楽作品でもあり!
笑える「ざまぁ」特集
投稿日:2025年5月14日 改稿日:2025年5月14日
「ざまぁ」だけど 嫌みはない (ただし 時々怖い話しはある) 短編集なので 気が向いたときに 少しづつ読める  気分転換にぴったり♬ ♬ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・;
あふれんばかりの愛に満ち、恋が乱舞する珠玉の小品集
投稿日:2025年5月9日 改稿日:2025年5月10日
「善意の魔法」が産み出すドタバタコメディー 根底にあるのは 愛 かなわなぬ思いを秘めた恋が 愛が 「善意の魔法」によって導かれ、 思い人に届いたそのあとは・・? 「まっとうな善意」が紡ぎ出す 思いやりと愛にみちあふれたメルヘン オムニバス形式なので、各章ごとに切りよく休憩して読み進めることができるので 隙間時間のお供にもお薦めです♡ ☆ ☆ 余談 ☆ ☆ 前半は、本当に悪意のない メルヘン、  寓話が人の醜さを反映したものならば  そこから悪意を抜き取り  暖かい思いやりと 思わずほっこりとするやさしさに満ちた物語に紡ぎなおした  筆者様こそが 「心優しき良き魔女」様なのかも・・ 後半は ちょっとグダグダした恋愛もの(笑)  
令和日本版「ゾンビライフ」
投稿日:2025年1月10日
出だしはちょっとコロナ初期を思わせる内容だったが 全体的には 今どきの普通の高校生(まじめちゃん)が主人公のゾンビライフ。 「僕のゾンビライフ」(SGブラウン 太田出版)はたしかアメリカのリーマン(妻子あり)が主人公だったが、翻訳文が若向きの文体だったのでティーンの雰囲気が漂っていた。 こちらの作品は 生粋の高校生が主人公。 高校生と言っても すれてもグレてもイキってもいない、ごくごく普通の 標準的な受験生。 もらい事故でゾンビになっちゃった主人公の目を通して語られる ゾンビより人間が怖い世界。 感染症でゾンビになっても 人格はかわんないよ 周囲からの目はかわっても  そんな感じの物語 「普通の子」が主人公の作品という点でも貴重な小説かな。
「生活魔法」の応用系に爆笑
投稿日:2024年12月24日
雰囲気的には やや男の子向きのニュアンスが漂いますが 頭を空っぽにして読む分には 楽しいお話です。 なんといっても 「攻撃魔法」の編み出し方が面白い! 面白い方向に特化にして、「特定の読者向けの受け狙いの要素」がどちら向きにもほどほどに抑えられている点がうまいなぁと思うし 安心して楽しめるなと思いました♪・・・・
シリーズとして読むと面白い
投稿日:2024年11月25日
「異端審問とヤギの聖獣カルマ、そして悪魔たち」シリーズ 第1作の「一回目の人生で冤罪で火あぶりにされた私は三回目の人生で誰がループをしているのか? を調べます」から始まって、第5作目が、本作「異端審問と魔王を倒すために召喚された三十人の勇者達」 私個人としては、この第5作目が一番面白かったが、この満足感は、第1作目からの流れのがあってのことだろうとも思ったので、 シリーズまとめて レビューします。 まず 設定が面白い。  そして メイン主人公である二人(一人と1匹)がいい感じ。  シリーズの中には 発想が奇抜過ぎて すんなり飲み込みなかったのもあったけど、  でも その 予想外の設定が魅力のひとつだとも思います どれも 趣の違う短編~中編なので 読了時間は短く でも 意外と中身のつまった面白さ。  たとえると どっしりとしたあんこの詰まった最中(もなか)みたいでおいしい
瀬嵐しるんさんの作品はどれも面白い 導入部はすんなりと、 筆致は穏やか でも 意外性と どこかクスっと笑えるひねりあり しかもバラエティーに富んでた作品群 一服の清涼剤のような爽やかな読み心地が好きです♡ ♫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・♫
レビュー作品 彷徨う男
作品情報
恋物語付き推理小説
投稿日:2024年9月30日
1970年代までの定番ミステリーと言えば、ひねくり回したトリックか あるいは素敵な恋物語付きだった。 クリスティもエラリー・クイーンも そのほか多くのアメリカの女流ミステリー作家も。 その後 推理ドラマが増えるにつれ、探偵カップルの恋模様の進展と謎解きが一体化した連ドラものにサスペンスの主流が移って行ったように思うが、 この作品は まだ 謎解きや推理小説がTV連ドラに浸食される前に 純粋に単独の小説として成り立っていた時代の 良質の推理小説の味わいがある。 遥かなる昔 ハヤカワ文庫の推理部門や 創元推理文庫の新刊をワクワクしながら追いかけていた時代を思い出させる 良質の一品だと思います。 もちろん 現代の「~なろう 恋愛部門」愛読者としても満足できる恋物語でもあるのだけど。
笑いのツボがいっぱい♡
投稿日:2024年9月29日
笑いの壺が 突然ひょっこりと顔を出す。  それも 予想外の場所から   あっちこっちから そして 気が付くと いつの間にやら スケールアップした壺が ト ト ト と出て来て、 笑いをかみ殺すのが むつかしくなる。 なぜ ストレートに爆笑!にならないかと言えば  どれもこれも ビミョーなんだ、壺の中身が でもやっぱり面白いから これは 「笑いの壺」なんだと思う
気の利いたダジャレ、対象年齢は・・心もしくは体が若い方 素敵な女神様に寄る人助け介入あり  でも 神々も節度を守っているので、登場人物たちが自力で頑張る仕様 チート仕様(?)は 主に年齢にあるけれど、それが違和感なく発動して・・仲の良い兄弟愛 親子愛満載。 そして 従来とは一味違った グルメ旅  食材捕獲のために知恵を絞り 戦い抜く(笑) 長編だけど 適度に息抜きのページがあるので 読者としても 気軽に休息が取れて 楽しく読み続けることができました♪
かの有名な古典文学も 視点を変えればライト小説!ウェブ投稿作品と同じプロットだった(爆笑) 難解な古語やらなんたら表現に煩わされることなく サクッと読めて、現代っ子である私にとっても共感できる活き活きとした主人公♡ やっぱり 女性が主軸の物語は 女性が主人公じゃなくちゃね!というわけで 続編が楽しみになる短編であります♡ もちろん 短編としても まとまりよく楽しく読了致しました♡ 作者様 楽しくも 未知なる体験をありがとうございました!
「のり鉄」というのかな、列車に乗って車窓からの眺めを満喫する人の生態と車窓の楽しみ方がよくわかる異世界物語。 第一話の 召喚シーンが一番気に入った。  召喚された同日同時刻に帰してもらえると確約されて  でも 魔力が溜まるまで待ってねと謝られ  あまりの忙しさに つい魔法を使ったら呼び寄せることになってしまってごめんねと謝られたら  これは もう 趣味と実益を兼ねて 1年間の異世界生活を楽しむっきゃない♪ というわけで すんなりの物語の世界に入り込めたのだけど アハハ 私は そこまでのマニアじゃなかったので(;'∀')  でも 「載り鉄」の楽しみというのがよくわかりました そういう意味では 一読 激推しであります。
新旧様々なギャクが満載
投稿日:2024年9月4日 改稿日:2024年9月30日
語り口が良い 主人公の人柄がよい 2人ほど性格が悪いが それ以外の登場人物はみんないい人、お人好しじゃなくて 普通に良い人 もっとも その他の人の「好さ」をかき消すほど、極悪不愉快きわまりないのが 悪人2人のうちの娘の方なんだけど。  幸いにも 出番が少ないのが救い。 あらすじだけ見ると「開拓もの」なんだけど それだけに終わらせない面白さ・物語としての躍動感があって素敵♡  おまけに「おいしいもの」の描写もよくて、グルメを楽しめました。  一言で言えば バランスよく面白さとおいしさとスパイス?が詰め込まれたアラカルトのような物語  ただ 最後、「出版打ち切りになったから」という理由で作者が物語をうっちゃりするのが難点><
裏切者はだれか? コンパクトだが 読み応えのある作品 抑えた語り口で展開される映画のような味わい。  というか読了15分~40分で、しっかりとした1時間半の映画を集中してみた後のような満足感です。  ほどよく作りこまれているので、映画やアニメ好きの方は、この作品を読みながらキャラ絵や各場面のラフ画、声優さんや俳優さんの配役を考えるのも楽しいのではないでしょうか。
素敵な聖女様と仲間たち
投稿日:2024年8月4日
聖女のパワーは 〇〇〇と〇ッ〇 意外性に富んだ設定が髄所にちりばめられているので ネタバレにならないように紹介するのがむつかくて残念です。 しかも 一ッ番の口説き文句が これまたふるっていて・・ 王道の恋愛小説&王道の股旅もの きっちりと練られた構成なのに、 読者的には すごーく気軽に 行き当たりばったりの旅を楽しめる。 スリリングな出来事が満載なのに 安定の安心感に支えられ 気持ちよーくゴール! です。 お得感満載の おいしいのに腹にもたれないフルコース♫ 酷暑を吹っ飛ばす さわやかな風に包まれた 楽しいひと時を存分に楽しみたい♡  そんなあなたに捧げたい一品であります。
読みごたえがある
投稿日:2024年8月1日 改稿日:2024年8月1日
・「ブラジュロンヌ子爵」の女性版!   これが 私がこの物語を読んで最初に感じたこと。  ルイ王朝の華やかなりし頃を描いたデュマ作「ダルタニャン物語」(邦訳は全12巻だったかな?)  その中には、アトスの養子ブラジュロンヌ子爵の悲恋物語もありました。というか ダルタニャン物語そのものが、フランス貴族の様々な愛のカタチ(その大多数が不倫w)を描いたものですが、あちらは あくまでも男性作家の男目線で描かれているのが 女性読者としては物足りないというか 描き出された女性に現実味を感じられなかったというか・・ ・それに対して この物語は しっかりと女性目線で公娼を務める女主人公たちの姿が描かれています。  まだ 途中ですが、読んだ限りでは面白かったです。 ・公娼を務める主人公が「まじめ」な性格として描かれているので、ビッチ嫌いの私もすんなりと読み進んでおります
波乱万丈で面白い
投稿日:2024年6月14日
最初は 失礼ながらありがちな物語かと思った。 ところが おっとどっこい スっトントン 始めはゆっくりと、最後は怒涛の勢いで  予想外の展開が ひとひねりも 二ひねりもしながら進んでいく もちろん 最期は ハッピーウェディングs  読み終わって 晴れ晴れとした青空のもと   広々とした大地を前に  すがすがしい大気を吸い込んでいる気がしました♡
人とあやかし、西洋と東洋がとなりあう「さいはて町」 そこには 代々「ちょっと変わった道具」を扱う道具やがあった。 静かな語り口で 活き活きと描かれる子供たち・お嬢さんたち・そして町の人たち・家族の姿 一話一話が 読み切りの短編のようでいて、 次へ次へとつながっていく。 じっくりと味わいながら 少しづつ読み進めていくのが楽しい作品だと思います
レビュー作品 座敷童の恋
作品情報
バディはスライム
投稿日:2024年3月29日 改稿日:2024年3月30日
・魔物を使役する冒険家・テイマー物語とは一味違う作品 舞台は街の中 友はスライム 少年は己の才能を駆使し、 地道に体を鍛え 「過去の記憶」というチート能力に頼りすぎることなく  普通に日常生活を送りながら じわじわっと 新たな人生を切り開いていく。 そんな 子供のありふれた日常を包み込む 独特の世界観というか 一味違う舞台設定も含めて 序盤がじわじわっと面白い。
ギャル語で語る恋愛模様♡
投稿日:2024年2月29日
政略結婚?お見合い結婚?  よくある「初対面夫婦の心が通い合うまで」の物語 それを彩るのが、ギャル語と女神と神獣様 登場人物がすべて 一癖も二癖もある個性的な面々  みなさん根は善人なんだろうけど、  その個性の深さ故に あれやぁこれやぁとこじれたり  ひねくれたり  涙と葛藤と慟哭のはてにあるのは・・・ ・一部 ギャル語だかなんだかわからないことばもあって  ググったけど、それでもやっぱりわからなかった間投詞はおいといて・・  物語は たんたんと 波乱万丈に進んでいく。  意外なエピソードがどんどんでてきて  キャラ達の意外な発想・行動に大笑いして  気が付いたら大団円♬ めでたしめでたしであります。 ・個人的には 想いもしなかったほど素敵な「温泉の演出」がすごくよかったです。  (温泉シーンも面白かったけど   それとは別の「温泉の演出」話の方です)
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