面白いです。
本作の魅力は作り込まれた人物像と世界観にあると思います。
雲の上に存在する上界。そして、雲の下に広がる下界。
その二つを巡り、世界の謎を紐解いていくこの物語は正に王道的RPGの様なストーリーです。
キャラクターの掘り下げも十分にされており、例えメインのキャラクターでなくとも浅く雑に表現されてはいません。
確かに世界観や人物をしっかりと掘り下げていくこの作品は、なろう系と揶揄される様な作品群と違い瞬発力の強い作品とは言い難いとは思います。
しかし昨今の“妬み”や“僻み”、“怨み”を形にした様な作品と違い、純粋な“冒険心”とそれに対する“憧れ”を込められた作品だと思います。
願わくば、この作品が多くの人の心を打てばと思います。