VRMMOの和訳は『仮想現実大規模多人数参加型オンラインゲーム』となるらしい。
本作は群像劇であり、VRMMOらしく大規模かつ多人数の戦闘を見ることができる(それでいて各キャラが立っている+ストーリーの破綻が感じられないのが凄い)。
また、戦闘を通して各キャラのバックボーンを見ることができるのも素晴らしい。
エンブリオは可能性とパーソナルの具現であり、キャラを象徴する能力となる。
キャラの心理とエンブリオの能力のシナジーが物語に深みを作り、読者の心に刺さるのだろう。
また、伏線が随所に散りばめられているのも面白い。
常に先の展開を考えながら読んでしまうスルメ作品だと思う。
推しキャラを見つけたり、先の展開を考察したり、熱いバトルを楽しんだり、キャラの心情に思わず涙したり。
デンドロは私達に様々な楽しみ方を提供してくれるという点で、無限の可能性を持っていると言えるだろう。