レビューした作品一覧全4件
想像以上の看板に偽りなし
投稿日:2014年8月7日
3章読了にて区切りレビューします。 あらすじを読む。 「なるほどゲーム世界に引き込まれる系か」 と思います。 導入から数話で 「なるほどNAISEI的な箱庭RPGを遊ぶ攻略物か」 と思います。 とんでもない。 おおとんでもない。 ゲーム世界は不条理なクソゲーテイストを醸し出しつつコメディ風味で展開していく…のかと思いきや、ところどころに不穏な雰囲気が垣間見えてきます。 現実世界がゲームに浸食されていく主人公。 こちらとあちら、どうリンクしているのか、想像を膨らませて読み進んでいくのが楽しい。 まずは読んでみてください。 アフロに騙されてはいけない。
水滸伝の好きこそ読むべき傑作
投稿日:2014年4月8日
やった初レビュー。 三国志は弄られまくって、日本のサブカルチャーでは定番ネタになってしまいました。 でも思うのです。水滸伝こそが二次創作に適した作品であると。 個性豊かな好漢。エピソードによって様々な趣がある物語。 女性化が嫌だ? なあに、馬琴先生が江戸時代から「にょたいか☆すいこでん」を書いてる根っからのHENTAI民族です。 大丈夫だ問題ない。 原作を知らなくても面白い作品ではありますが、水滸伝(できれば北方氏のではなく、完訳版)を読んでいると100倍面白いです。 吉川英治の『新水滸伝』も読みやすくてお勧めです。 未完ですが70回本(108人揃ったとこで終わる版)なんだと思って読めば問題ありません。 正直一番面白いのがそこま(略 108人は出てこないそうですので、誰が消えてしまうのか予想しつつ初回レビューとさせていただきます。 小旋風とキャラかぶりの李応あたり危険か…?
言葉の使い方って大事
投稿日:2014年3月19日
お江戸で織り成す不思議世界物語。 魅力的なキャラクターとか、歴史考証を重ねた上でちょっと捻った江戸風景とか、美味しそうなご飯とか、コメディから悲劇までなんでもござれの技術力とか。 そういったところも凄い概念が付与されているレベルなのですが、なによりも語彙のセンスがピカイチです。 文章が上手という以前にマネとかできない世界。 素敵だぞー?
嗜好性が合えば最高の作品
投稿日:2013年1月9日
「小説家になろう」で最も面白いシリーズのひとつだと確信しています。 あらすじは小説序文にある通りなので、付け加えて説明はしません。 (ただし※から先は見なかったことにしてください) キャラクターの書き分けは抜群です。 少なくない登場人物ですが、すんなり頭に入ってきます。 描写も分かりやすく一級品です。 少し癖がある主人公ですので最初のうちにつまづく方もいらっしゃるでしょう。 でも一話二話で辞めずに一章分は読んでみてください。 え、長い? じゃあ一章の6『始まりの終わり』まで。 どう? 読んでみたけどつまんねーぞばか! って方はごめんなさい。 引っ張り展開が嫌なせっかちな方や、俺つえーじゃないとダメな方には合わないかも。 そうじゃない方、主人公スバルくんの地獄を一緒に見守りましょう。