レビューした作品一覧全6件
人と関わっていく上で、すれ違いというものはよくあることです。 そのとき、心に余裕がなかったりするとポロッと口からこぼれ落ちてしまう心ない言葉、言葉選びを間違えて地雷を踏んでしまう、そんなのは普段生活する中でも大なり小なり存在しますよね。 ほんのちょっと、些細なことで絶交になってしまう、そんなことだってあります。これは友人関係だけでなく、家族にも適用されることです。 この小説では、双子の兄弟がちょっとした拍子にすれ違い仲違いしてしまい、その結果、2人の間に、そして世界に悲劇が生まれてしまいます。 ああしてればよかった、そんな後悔はしても何も変わりません。 この小説を読んで、人との関わり方を見直してみませんか。
 ループしていて、奇妙で、不可解な作品です。  なにかが起きてるはずなのに、なにも起きていないようで、けど、何かおかしいんです。  なにを書いてもネタバレになりそうで、だから正直、なにも書けなくて、だから、とりあえず、読んでみてください。  読み終わっても、謎が残ってアレ?と、貴方もいつのまにかループして、気がつけば何度もこの小説を読んでいるでしょう。  「ニャア」
レビュー作品 覚醒
作品情報
 (じゅうユーと読むのか、テンユーと読むのか。)  タイトルを見た時、私はそう思いました。  (とりあえず、便宜上テンユーにしとこ。)  そんなのんきなことを考えながら読んだのですが、『10u』に込められた意味に、読後、「なにが『テンユー』だ?『じゅうユー』だ?」と自分に謎に叫びたくなりました。  今、10uの意味を知りたくなってしまっている貴方!  読んでみましょう。  最後に、  1兎。……なんてね。
レビュー作品 10u
作品情報
題名こそが最大の伏線
投稿日:2022年12月10日
 長くなく、ここから物語の全てがわかるわけでもない題名でありながら、最後の一文まで読んだ後は、これ以外の題名が考えられないという納得感があります。  掴めそうで掴めずに手をすり抜けていくものに対する感情や、降りかかってくる不幸への主人公の気持ちがすごく明瞭に描写されていて、読み終わった後に心の中に表現し難い気持ちが燻り、残っています。  年の瀬に1度読んでみませんか?  読み終わった後には「生きていく自信と頭蓋骨」がどうなったのか、なにものなのか、全てのピースがカチッとはまるでしょう。
 この作品の魅力は、 すでに多くの方が書いている通り、不思議な世界観と、主人公の感情を受け取ることができることです。  このサイトで小説を探していらっしゃる方々は、小説が好きな方だというのは言うまでもありません。しかし、これは小説を初めて読む人、小説に馴染みがない人に特にオススメだと思います。理由は、この短さと満足感、そして、読みやすさです。  もし、身近に小説が苦手な方、小説デビューがまだな小学生、いらっしゃったら、この作品を薦めてみませんか?  この作品が普段小説を読まない人にまで届くことを祈っております。 ここまで小説を普段読まないひとにオススメな理由を書いてきましたが、勿論、普段から小説を読む皆さんにもオススメな小説です。 寝る前の10分、不思議な世界観に浸ってみませんか?
高校生のクリスマスのひとときを切り取った短編小説で、多くのことを考えさせられる作品です。  思春期というのは自分の存在意義に悩んだり、人間関係に悩んだり、とかく考えることが多いように思います。  それらは全て自分というものを築く過程であり、誰しもが経験したことではないでしょうか。  主人公が、その葛藤の中で、さまざまな感情を抱き、さまざまな出来事にまた感情が揺さぶられ、一歩前へ進む。  休日にでも時間がとれる時にじっくりとこの小説を読んで、自分をアップデートしてみてはいかがでしょうか。 [追記]恋愛要素もありますが、コッテリしたものではなく、そういうものが苦手な人でも読みやすいと思います。