真壁少年は恋愛相談部の部長である。 恋愛相談部なんてふざけた部活モノの内容かと思ったらそんなことある。 …ただ、そのふざけた部活にもこの真壁少年にとっては非常に大切な思いの詰まった部活なのです。 本人は義理堅く、情に熱いなんて描写はあまりみせないのですが、至って真面目に真摯に恋愛相談を受けているのです。 その結果、恋が成就する人もいれば儚く散ってしまう人もいる。 ただ、真壁少年は相談者の幸せを追求して解決してしまう。 人間ドラマがありながら息が詰まる瞬間は少なく読みやすい。 そして物語中盤からは角砂糖のはちみつ漬けくらい甘く甘い！ …こんな部活があったら、当事者でも傍観者でも高校生活がもっと楽しくなったのかな。 そう思わせる作品です。

気になる異性に告白をする。 告白はやはり直接が嬉しいという人は多いですが、学園モノとしてはラブレターというものもロマンがありますよね。 宛名がわからないラブレターというと作品によっては嘘告を連想される人も多いでしょうが、この作品は思いを伝えるための究極の文章を完成させる。 そのためにヒロインと触れ合いながら好きを膨らませていく主人公の佐藤君と、 よくわからないままに大量の好きの気持ちを受け取ってしまった困惑する青蓮院さんが少しずつ惹かれていく。 本当の自分と向き合いながらラブコメしていくストーリーです。