義兄・里見義頼との家督争いに敗れ、母や妹共々死を迎えた主人公・里見義重(梅王丸)。
しかし、次に意識を取り戻した時、彼は自身が生まれたその時へ、生まれ「戻って」いた。
生まれ「変わって」でも義兄・義頼への復讐をと望んでいた彼は、生まれ「戻った」のなら幸いと、早々に義頼を追い落とそうと画策を始めるが。
戦国時代の人や家の繋がりは複雑に絡まり合っていて、誰もが綱渡りのように生き延びてきたのだ、ということがよく分かる作品です。
各話につけられている説明もわかりやすくて、歴史に詳しくない人でも史実はどうであったのかを比較しながら楽しむことの出来る作品です。
一通り読み終えた後、改めて読み直すと、さらに物語に深みが増し、気づくと本作の、そして里見家の魅力にはまっているかもしれませんよ