レビューした作品一覧全2件
トラックに轢かれた少年が神様に導かれ異世界転移。定番中の定番の導入ですが、行き先はただの異世界ではなく、ちょっとファンタジーな日本列島。 稲作がようやく始まったあたりの古代の日本で、高校生の少年は同じく現実世界の終戦直後の日本からやってきた異世界転移者に助けられ伊勢に定住します。 この古代ファンタジー日本列島には、主人公以外にも多数の異世界転移者が居ます。しかもその転移者はやってくる時代が皆バラバラ。戦国時代の有名武将からバブル期の大学生まで様々な異世界転移者達が、主人公を中心にまとまり、日本を建国して文明を少しずつ発展させていきます。 いわゆる現代知識チートものですが、主人公は日本料理店の小せがれなので、料理や食材方面の発展がメイン。現代知識と魔法が合わさって描かれる古代日本の面白おかしい建国神話をどうぞお楽しみください。
四歳のある日、現代日本人としての前世の記憶に目覚めた主人公……。ここまではよくある異世界転生もののプロローグですが、この主人公、前世の記憶による精神年齢の変動や人格の変貌が一切起きなかったのです。 内面も外見も完全に幼児、だけれど日頃の成果ですごいジョブについた主人公。そんな主人公が八歳を迎え、錬金術ギルドを訪ねるところからいよいよ物語が本格的に始まります。 実はこの作品、タイトルとあらすじからは想像できませんが、魔道具と錬金術を扱った、ものづくり系の物語なのです。 前世の知識と幼児特有の柔軟な発想で、次々と新発見をしていく主人公。その重大な発見や発明に、周囲の大人たちは大混乱。でも、主人公は大人達の苦労に気づきません。だって八歳の子供だから。 そんなこの作品の見所は、主人公の幼児特有の可愛い行動。はしゃぐし、泣くし、かんしゃくも起こします。 無邪気な主人公に癒されること請け合いです。