レビューした作品一覧全1件
日本のどこにも在りそうな、ほぼ限界集落の村に主人公が呼び戻される処から話は始まります。 村長である祖父から「お前、村長になれ!」と言われ流される主人公。 地域活性をお題目に防空壕跡を掘り通し、隣町と繋ぐトンネルを作ろうとした久保山村の人々の前に出てきたのは「ダークエルフ娘」でした。 元々温和な人達にあっさり受け入れられた辺り平和な出会いであったわけですが、ここから話が大きくなります。 財閥の進出、新素材の発見、異世界との交流・発展と続くのですが、一方的に搾取したり侵略しようとしない辺り、主人公たちの存在と作者様の性格がにじみ出るようです。 主人公は特別な能力を持っていないですが、その人柄で交流を進めていきます。 その他個性的なメンバーも異世界勢に籠絡されたり、次世代を育んだり、ゆるやかに成長していきます。 その様が後の世界に混乱をもたらして行くわけですが、それは読んでのお楽しみです。