レビューした作品一覧全4件
 タイトル若干意味不明。覗いてみたら、薄幸経歴の天才属性青年がご都合主義な近未来設定で無双するベクトルか需要ナシ!ブラウザバーック と思うかもしれんけど、まあ待てと。  天才頭脳を貼り付けて薄幸人生歩んでいても、一人の人間には違いない。しかも何かと多感なお年頃。悩み考え、生き抜く日々が普通に青春。そんな主人公の下に、癖のある人間達が集まってしまえば何かやらかす方向で物語になっていく。そして、彼等のやらかす何かがとんでもない。  でも確かに、一般向けとは言い難い。  特濃ファンタスティックエッセンスがガッツリなので、耐性の無い人が読むと食傷を起こしそうなぐらい。  それだけに、SF耐性ある人が読めば、作中で確立される骨組みになる理論と、ちりばめられた一つ一つの要素は創作意欲を刺激されるはず。  【書く人】向けの、ある種の原典としてお薦めしたい作品です。
 ファンタスティック要素の無い現実的な世界観の中に或る、大して珍しくも無いアラサー女性の日常。  だけど、その中で等身大の人間として感じる幸せがほっこりと伝わって来る作品です。  まるでエッセイのような細かい描写。主人公の独身人生を応援したくもなり、小説の【独女】コメディジャンルがもっと繁栄してほしいとか思わせる一作品です。 
 不本意な異世界転生からの無双。ズレた王女様とゆかいな仲間達との珍道中。それぞれが成長する中での、世界情勢の変化と明らかになっていく陰謀。この異世界に秘められた過去と、主人公の試練。  独特の文体で、バトルやエモさを楽しみつつ、一話あたりが短くて、隙間時間に読める。それでいて、物語の規模は長編相当の壮大なスケール。  読破すると作者のキャラ愛伝わってきます。  物騒や陰謀が好きな方にも楽しめるダークな要素もアリ。モンスターが居る世界観だけど、人間同士のキナ臭い戦争の歴史とそれによる軋轢の禍根も描かれている。その辺が個人的には特に好物でした。  気になった点があるとすれば、一話あたり短くてちょい読みできる構成の割に、世界観壮大に広げすぎというバランス感とかかーなと。あと、後半入ってから長く感じました。
 【白兵戦対応低女子力型捨て身突撃系ヒロイン】と【ノーコン爆撃対応後半途中参加型不器用青春系ヒーロー】が剣と魔法のファンタスティック異世界に放り込まれて無茶ぶりをされるお話。  放り込まれたのは女子高生と男子高校生。生身で無茶しろというわけではなくチートな能力は得るけれど、若い心の不安定さを反映したかのようなアンバランスなチート。  そしてやっぱりメンタル面にチートは無くて、若さ故の悩みと、異世界無茶ぶりの間で葛藤しながら旅をする。  コレを書いている時点で完結はしてないので、世界の危機は一体何だったのかは不明ですが、そんな細かいことよりも、ちょっとした悩みを抱えた若い衆の異世界救済の冒険が楽しめる。  後半参加のヒーロー係はロマンの分かる男であるのも話の魅力。  そんな感じの話です。