ひとりの貧しき少年が立派な騎士に憧れた。
ひとりの高貴な少女が「お兄ちゃん」とそんな少年に懐いた。
少年は少女を気遣いながら鍛錬という名の労働に励み、
少女は少年と読むために貴重な書物を持ち出してきて、
ふたりは仲良く切磋琢磨しながら大きくなった。
後に神託が下り、少女に魔王を倒す使命が与えられる。
勇者レティシアが使命を終えて帰ってきたとき
少年ウィンは学費を貯めて騎士学校に通っていた。
再会を喜ぶ二人、でも『平民』と『勇者』を隔てる壁が高くそびえ立っていた。
……ウィンだけにとっては。
ウィンと再会するためだけに魔王を倒してきたようなレティは全く気にしない。
身分の差が障害になるなら乗り越えるだけだ! と
自分の『名声』と『身分』を武器に、人間社会を相手に戦いを開始した。
果たして今なお貧しき少年は勇者の手助けを得て夢を叶えることができるのか?
(要約:とてもお勧めです)