この作品に触れて、最初に感じた感情。それは間違いなく優しい暖かさです。
自分たちが幼い頃に、周囲や周りから与えられた優しさやぬくもりが、この作品には満ち溢れています。
この作品の主人公は、正道から目を逸らし、ある種挫折を覚えて道を間違えてしまった少年です。
そんな彼が過去の記憶をよみがえらせるところから、この物語は始まります。
そして彼は、道を誤ってしまった彼を見捨てずに、自愛を注ぎ続けてくれた家族や友人そして周囲の人々に対し、精一杯の胸を張ることができる人間となることを志します。
その志の一部が例え保身から生まれたものであろうと、少年の決意は優しく、そして美しい。
そんな温かく優しい物語を、皆さんも是非御一読下さい!