異世界トリップものは小説家になろうに多くありますが、この作品では異世界人と打ち解けるきっかけが、文明の利器でも現代の専門知識でもありません。
だれもが知っている『童話』というのが興味を惹かれました。
感情豊かなヒロインがつづる世界観は、異世界でのさまざまな弊害に傷つき、涙する姿も描かれています。
そのたびに、温かなひとの心に触れて、ひたむきに前を向こうとする純粋さに心打たれました。
女性向けの作品ですが、作者の日本人離れした個性的な感性が光っており、つぎつぎとページをめくる手が止まりません。
早春の候、あなたの知っている童話がどんな人と人の架け橋となるのか、覗いてみませんか?