あるいは、なろうの異世界トリップ主人公もここまで来たのだろうか。
主人公の成功は残虐、酷薄、良心の欠如、他者への非共感に裏打ちされており、即ち彼の本領は『トリッパー』ではなく『サイコパス』だ。
日本から転移したという設定にはさしたる蓋然性もなく、現地人でも不都合は生じない。
したがってこれは『なろうの異世界トリップもの』ではない。
タグとあらすじに、サイコパスが主人公のダークファンタジーであることが明示されるべきだ。
娯楽のジャンルとしては凌辱シーンが豊富なR.18ゲームに近しい、
(『なろうの異世界トリップもの』比で五十歩一万歩ほどの)
極度に低劣で悪趣味なコンテンツに分類される可能性が高いことを、未読者へ宛ててここに言明する。