レビューした作品一覧全37件
ほっこりな、勘違いの物語
投稿日:2023年3月10日
数多くある、まわりに勘違いされる主人公の物語の中でも、このお話ほどに読んでいて、あったかい気持ちになってにっこりできるお話はないでしょう。 このお話の主人公は、いわゆる力や魔法や知力などで無双するタイプではありません。ただ、弱さを知っているからこそゆえに強い。そして、謙虚な人たらしです。そんな人たらしなおじさんと、彼にお礼を言いたい、彼を恩人とあがめる英雄たちの物語です。恩人と正体を隠すおじさん、バレたらきっと修羅場になりますね…
ドライで淡白?で、異世界とかあまり興味ない感じの現実主義なひとが、異世界と行き来する話(※アルバイトで)。主人公は異世界行けるのやったー活躍するぜとか全く無いです。それがなろうではとても新鮮かなと。 どちらかといえば業務以外は『君子危うきに近寄らず』みたいなスタンスだったけれども、経験値うまー的な感じで人外組に狙われたりして、だんだんとファンタジーに染まっていくの過程は面白いです。 異世界だけでなく日本の神様椰や神様の使いもからんでくるから、なろうの異世界ファンタジーに飽きてきたかな?というひとにはかなりおすすめです。 てか主人公の神様から貸し与えられた武器があれって、なろう内ではここだけだと思う。むっちゃいい武器だけど。
わかりすぎてつらい
投稿日:2019年3月20日
シャバ難の作者さまのお話。 文系の方ならきっと、一行、一行すべて、端か端までまるで自分の話かと錯覚してしまい、終始頷きマシーンと化してしまいます。 道を東西南北で語るのが普通なんて理解できないとか。 一分で迷子になるとか。 野球とソフトボールの区別がつかないとか。 たいへん身に覚えがある方、読んで仲間だと叫びましょう。 身に覚えがない方、これを機に理解をしていただきたい。 文系脳は、あなたの傍に必ずいます。 わたしは料理が数式に見えます。料理は化学実験だよ…壇れいは化学者だよ…
野暮ったい見た目の侍女が、ある日王宮にあがった。 彼女をよく思わない先輩侍女から、彼女は早速新入りの洗礼という名の嫌がらせをうける。 過大な量の雑務、仕上げは気難しいといわれる前妃殿下のお茶つぎ。 どうする、エルマ?! しかし、彼女はーー 「これくらいのことも、できないのですか?」 全力で「できるか!」と、登場人物とともに突っ込んでください。…抱腹絶倒しながら。
ひっそりと、ひっそりと、
投稿日:2017年9月18日 改稿日:2017年9月18日
 最強主人公が、力を隠しながら青春する――といえばありがちではあるが、ありがちでは終わらない。  独自のフォーサーという異能力バトルの世界観が、ありがちでは終わらせていない。  もちろん、最強主人公とその周囲――魅力的な女性陣、影を抱えた友人、主人公の敵対勢力など……魅力はつきない。  ひっそりと、ひっそりと、正体を隠し潜み活躍する主人公は、この先どのような物語を描いていくかは、本編にて。
 舞台は現代のヨーロッパ語圏のどこかの国。  住民たちは、ヴァルプルギスという脅威を感じながら生きていた。  ヴァルプルギスは人に擬態し、社会に溶け込み人を襲う人ならざるナニカ。  ヴァルプルギスから人を守り、そして倒せるのは魔法のような力を扱う討伐師。  ――口と足がすぐに出てしまうヒロインは、とてもかっこいい。  けれども、とても可愛いツンデレでもあった。
主人公の日記形式でこの物語は紡がれていく。 主人公の目線で語られていくのは、ほのぼのとした魔法を学ぶ学園の日常生活。 時折吹き出してしまうネタが散りばめられ、別の意味で今作は油断ができない。 とくに、同室の学友についての最後の一文と、翌日の日記の最初の一行がとてつもなく楽しみになっていく。 ……イビキ対策に、主人公が彼の鼻に何を突っ込んで、結果彼に何が起きるか――今作のメインはそれかもしれない。
え、誰も来なかったの……?
投稿日:2016年2月26日
魔王との戦いを終えた勇者一行に用意されていた、ラストダンジョンとボス。 観察眼に優れた少年は異世界に転生し、そのラスボス――最強の邪神となった。 世界では幾度となく魔王が発生し、そのつど勇者が現れ、魔王を倒していく。 そう、幾度も幾度も、千年という長き間に何度も。 邪神は神殿にて、部下達と勇者を待った。 しかし待てども暮らせども勇者は来なかった。 千年も、来なかった。 そして暇を持て余した邪神は、学園に通うことに―― そりゃ千年来ないなんて思わないよねと思わず突っ込みました。
異世界×○○○○○○=本作
投稿日:2016年2月13日
一見つながりそうにない、一見連想できそうにない言葉をつなげてみれば、どのような結果になるか――? 例えば、剣と魔法、モンスターのいるファンタジーの異世界と、現代日本の文明の目玉ともいえる○○○○○○。 この作品では、まさかのこれらをくっつけて乗じ、とんでもなくすごい相乗効果を発揮しています。 ――まさか、神様とモンスターまで虜に……まさしく題名の通りに、とんでもないスキルが、がとんでもない効果を発揮しています。 ※伏せ字は本編にて驚愕とともに楽しんでください。
まさかの、お地蔵vs……
投稿日:2015年11月28日
 日本の、どこにもいらっしゃるお地蔵さま。  日々、優しい微笑みを浮かべ、日本人を見守ってくださっている。  ――けれども信心が薄れ、離れていった現代。  信心が薄れたために、ある山中で、眠るように意識を閉ざそうとしていたお地蔵さまが一尊。 「たすけて!」  しかし、お地蔵さまに救いを求める声が届き――……  お地蔵さまが立ち上がり、向かった先は―― 「欧羅巴(ヨーロッパ)?」  いえ、異世界ですお地蔵さま。
ジョブチェンジ、しませんか
投稿日:2015年10月21日
 どのジョブにジョブチェンジ、しますか――?  ファンタジー、RPGではもはやお馴染みの、神官のお決まり文句。  そのジョブチェンジが「奇跡」として聖女により行われる世界に、現代日本人が召喚された。  ジョブは存在していても「ジョブ持ちの人口がゲームのようにたくさん」いなくて。  そんな異世界にて、ジョブチェンジの能力を得た主人公は――?  主人公の選んだ道は、作品にて。
「鏡よ、鏡。世界で一番美しいのは誰だい?」  ――老若男女、誰もが一度は目に、耳にしたことがあるだろう有名な台詞。  台詞の主は毒林檎の代名詞の魔女、語りかけるのは無機物の鏡(※ただし生きて?る)。  そして生きて?る鏡が返す答えは―― 「俺です」  まさかの究極に突き抜けた答え――この答えを返した鏡と魔女のやり取り、そして鏡へのつっこみは本編で。
レビュー作品 鏡よ鏡、
作品情報
「ざまあ」の美学
投稿日:2014年11月24日
ファンタジーでも恋愛でもコメディでも何でもあう万能調味料のような「ざまあ」。 そのざまあの美点を余すことなくいかし、さらにスタイリッシュに昇華させ、ざまあまでのストーリーもきちんと練られた、ざまあの頂点ともいえるのがこの作品。 ――いかに落として、いかに気持ちよいざまあをするか。 魔王さま(主人公)の、ざまあにかける情熱が凄く突き抜けている。 さらに、脇役たちがさらに突き抜けている。突き抜けすぎている。 魔王さま(with覇王さまと下僕たち)による、女王さま(ピエロ)へのざまあをご覧あれ。
えっと、君、八歳だよね?
投稿日:2014年11月17日
 ――ある日、突然没落してしまった貴族の令嬢の主人公(八歳)と弟(三歳)。両親は天国の住人となり、規格外レベルに常識を知らない(?)兄は放浪という名の行方不明。  ……ここまでくれば、何て悲劇! 何て可哀想! である。ストーリーを見ただけならば、この先語られる物語はシリアス展開か、と思う(思いました。)……しかし、決して悲劇だけではない。  あなた子供だよね……? と思わず年齢を確認したくなる、何とも大人顔負けの大人なハイスペックな子供たちによる会話が凄まじく、楽しくて抱腹絶倒せずにおられず――悲劇で、喜劇で、シリアスで。そして、没落して大変なのに、前向きな八歳児。  さあ、まだ物語を知らない皆様も、「えっと、君、八歳だよね?」と主人公に突っ込むべく、お話を読み始めてください。
涙なくては語れない
投稿日:2014年10月21日
 その国には噂がある。  暗い暗い森の奥に立つ、黒い薔薇に囲まれた塔。その塔に住む魔女は、黒い薔薇に触れるものを呪うと。  そんな噂のある魔女のもとへ通う騎士は、花束を持って彼女へ告げる。  ――結婚して下さい、と。  噂と違う秘された真実、素直になれない魔女。顔を隠す魔女に惹かれた騎士の恋のきっかけを読めば、必ず涙無くては語れない愛の物語に出逢えるでしょう。
抱腹絶倒間違いなし。
投稿日:2014年9月7日
主人公は、ちょっと十ヶ月前に異世界へいって大恋愛をして、こちらへ帰還した。恋人を目の前にして、文字通り姿を消しての帰還。 そしていまふたたび、異世界の地にて恋人と再会を――とここまでくれば、王道展開な恋物語が幕を開ける……開けるのだが、主人公たちが紡ぐこの物語には「抱腹絶倒」が必ず側にある。 狙われても、必ず抱腹絶倒の域に達しざるを得ない。 「にょろー!!」 ――さあ、言葉遣いに抱腹絶倒になりながら、王道展開の世界へ旅立とう。
悪役は裏舞台で○○に悶える
投稿日:2014年6月24日
 ――恋物語の悪役といえば?  ヒーローとヒロインの主役カップルの恋路の邪魔をする敵役?  きっと、皆様はそう答えるであろうし、そう連想するはずだろう。  ならば、悪役が悶えるといえば、どう連想するだろうか。  悶えるとは、激しく苦しむ行為のこと――悪役は悪役らしく、主役たちに攻められ苦しむのか。  いや、違う。  その悪役に悶える、という言葉をかけたる、その心を――是非作中で確認してほしい。  まさかの「嘘やん!」な組み合わせに、腹部が筋肉痛になる、はず。
 レビューの題名に? となった皆様へ  何にドクドク、ゾクゾクすると思いますか?  糖度の高い台詞を囁くヒーローの色気に背中がゾクゾク? それとも、命の危機にかけつけたヒーローに胸がドキドキ?  いいえ、違います。  正解は迫り来る恐怖に背中ゾクゾク、迫り来る危機に胸がドキドキです。  ――乙女ゲームの主人公に転生、逆ハーレム必須のエンドを目指さないといけない状態。それは、通常に考えれば天国。きゃっきゃうふふです。素敵な男の子たちに囲まれて昇天! な気分。  けれども、このおはなしの主人公は、本当に昇天しかねないたち位置にいるわけでして。死と隣り合わせ、なんですよ。  だって、迫っ来るのは攻略対象ではなく――ゾンビですから。  主人公は、攻略対象が誰も死なないエンド、大団円エンド――逆ハーレムエンドを目指して頑張ります。もちろん、ゾンビを倒しながら!
あかん、おもろすぎる
投稿日:2014年6月13日
関西弁の会話で構成されとる、このお話。 きっと、成分の九割がおもろ成分でできてるんやと思います。少し目ぇ通しただけで笑(わろ)てまうんです。 ぶふって吹き出すこと間違いなしやさかい、皆さん、人のよーさんおるとこでは読むんやのうて、自室で読んでください。やないと、しっかり笑えませんで。 さあ、皆さんも読んで笑てください。
レビュー作品 VSオカン
作品情報
「辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い」 と誰しもうちに抱えることはあるはず。 そんなとき、誰かに胸のうちに抱えるその気持ちを聞いてほしくないですか? 「うんうん、辛かったね」と慰めてほしいですか? ならば、このお話を読んでみてください。 自分の胸のうちに抱えるその気持ち、吹っ飛んじゃいますから! わたしは吹っ飛んで更地になりました。
レビュー作品 嘆きの巫女
作品情報
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