読んで貰えれば分かることだが、この作品は何処かで見た展開の連続ではあるけど、きっちりとオリジナリティ要素を入れていることで、作者自身の作品へとしている。
ある漫画家が、「漫画家は皆、一度は西遊記を描く」といっていた。これは話全体でなくとも、要素を含めれば、何かしらネタにするとのこと。
西遊記は小学生でも読める作品だけに、そこに出てくる要素で例えれば分かりやすい。
また、ある漫画家の神様はこういっている
「君たち、漫画から漫画の勉強するのはやめなさい。
一流の映画をみろ、一流の音楽を聞け、
一流の芝居を見ろ、一流の本を読め。
そして、それから自分の世界を作れ。」
大事なのは、作り手自身がその設定を借り物ではなく、自分のモノに出来ているかどうかである。
この作品はそこがしっかりと出来ているので、似た要素でも商業出版にも耐えられる、『ゆるパク』である。