下の方と同様、これはレビューを書かざるを得ないと思わされた。
まず物語の進行はよく言えば丁寧に、悪く言えば遅い。しかし読みやすく洗練された文章が次へ次へと押し進める。主人公の不遇な待遇が続くため、人によっては途中で手が止まるタイミングがあるかもしれない。しかし読み進めてほしい。
具体的に言うと、70話まで読み進めれば貴方はブックマークを押しているだろう。カタルシスに勢い余って星5を献上するかもしれない。私はした。
特に感情移入のさせられ方に感動した。主人公が努力するも、なかなか芽が出ない。周りが無駄な努力はやめるよう促し、読み手側も無駄な努力ではないかと思わされる。しかし剣を振り続ける主人公に、諦める気持ちと、この主人公ならもしかしてと期待する気持ちが生まれる。そしてあるタイミングで、その期待が爆発する。
長文タイトル、追放モノで、こんなに応援したいと思ったのは初めてかもしれない。