百万回転生しすべてがロクでもない一生だった主人公の百万一回目の一生は普通の人生でした。
主人公は百万回ロクでもない生を送っているため疑心暗鬼になり、いつ唐突な不条理に巻き込まれ死んでしまうのかと常に考えているが、今世は魔法も獣人もあるものの読者である我々の生きている現代とほぼ変わらない平和な世界、そんな中で生きていく主人公の一人称考えすぎコメディ
物語は赤ん坊から始まり、主人公の成長に合わせて幼馴染、悪友、ライバル、同志?など多くの人々と出会い結婚し子供が生まれその子供が結婚し晩年を迎え近しい人々を喪っていく大事件などが起きるわけでもない普通の一生です。
しかし普段の話にクスっとさせられながら主人公に感情移入してゆくことで子供の結婚で切なさを感じ、親について考えさせられ、友人たちを喪っていくことに悲しみを感じさせられる素敵な作品。
これから読まれる方にも是非この感情を共有して欲しい。