このお話は、RTAという、『ゲームをいかに早くクリアするか』という競技と男子学生の青春を合わせた作品です。
当初私は、これは流石にミスマッチなのではと心配したのですが、読み進めていくに従って読むのが止まらなくなり、気がつくと全話を一気読みをしてしまいました。
勉学や家庭環境に悩む学生の気持ちのあり様と、時間を縮めるという行為に懸命になる描写が非常に緻密で心に響く作品であり、ちょうど思春期の方はもちろん、大人になった方々にも読んで、未成熟ながらも熱い情熱を感じて、その頃を思い出してほしいと思える作品です。
まずは手にとって、少し読んでみてください。だんだん止まらなくなりますから。
文章に引き込まれる快作を、ぜひお楽しみくださいませ!