この作品の先は、まだ見えない。
幼馴染みの少女を、転生勇者が奴隷にしてしまった。
こういう胸の痛くなる話から始まる、異世界での英雄譚。
メインキャラクターの主人公と、同志である『姫』の戦う姿勢はとても真摯であり、畏敬を覚えてしまう。
強大な力を持った転生勇者と奴隷たちに、あの手この手で挑んでいく姿が、面白いところでしょう。
そして畳みかけてくるストーリー展開によって人間関係が動いていくさまには、ハラハラしながらもページを捲ってしまう。
さらに、勇者の化けの皮が剥がれていく過程には、胸がスッとするものがあった。
それでも物語は、まだ先がどうなるかわからない。
わからないこそ物語に引き込まれて、次へ次へと進んでしまう。そんな感覚を思い出したい人にはお勧めです。
最後に、この作品を読むであろう人にも、手に取らないであろう人にも、言っておきたいことがある。
ラノベしゅごい。