レビューした作品一覧全4件
幅の広ーい知識のエッセイ
投稿日:2017年7月29日 改稿日:2017年7月29日
100話完結と言う長編エッセイ。 しかもタイトル通り、ネタの王道から裏道まで網羅したかのような多岐にわたる話題。 作者様独特の、やわらかい語り口は心地よくすっと頭に入ってきます。 一話一話の長さも程良く、負担にならず気軽に読めます。 何よりすごいと思うのは、エッセイと言うのは自分の考えを主張する物だと思っていたのですが、このエッセイはネタの紹介や提供を趣旨とされていて、考え方の押しつけが感じられません。 「ああ、なるほど。こんな見方もあるんだ」 何度そう思わされたことか。 どこからでも読める気軽なエッセイ。 でも知識の幅が広がります!是非ご一読。
レビュー作品 ネタの細道
作品情報
人に誇れる一生の仕事を。
投稿日:2017年5月16日
人類の存亡の掛った気候変化。 それに立ち向かう「先生」と、その先生を見守る灯台の物語です。 心ない人たちに石を投げられても自身の説を信じる先生の心の強さはどこから来るんだろう。 時には暴力をふるわれている先生を見守る灯台は、どれだけ悔しかったろう。 それでも灯台は最後まで見守ります。 自身が「灯台」としての役割が必要なくなる日まで。 これはひとつの、泥にまみれてもその信念に生きた学者と、風雨に曝されながらも長い年月それを見守り続けた灯台の、一途な、強い強い思いを綴った物語です。
 自分の生きる意味を自覚している人なんて、一体どのくらいいるのでしょうか?  このお話は酔った会社員の男性が桜の花になる、と言う不思議なシーンから始まります。  そして散っていくまでの間に友人?となった桜の花との会話の中で、人の生きる意味・役割などについて考えて行きます。 『この世は辛い事しかない。どうしようもなく、そういうものだ』と。  そして『だからこそ、それを受け入れ、強く生きねばならない』のだと。  その上で主人公が何を選び、どう行動したのか。  自覚のない涙がにじんでいる事に読み終わって気がつきました。  そんな思いをした主人公の「いざとなりゃ、イヤな場所からは逃げられるしな」と言う前向きなセリフに、思わずクスリ。  重いテーマが読みやすく軽い文体で綴られた、綺麗で、儚くて、そして元気がもらえる物語です。
このエッセイは本職の校正者様が書かれた、実用書です。 私も「どうせみんなパソコンかスマホで読むんだし」と横書きと改行位しか意識していなかったのですが、このエッセイを読んだ後に縦書きを意識して書くと、「あ、何だかそれっぽい」と言う印象に変わるんです! 特に書籍化を目指している方! 実力や才能が同じなら、編集さんは直す所が少ない方を選ぶと思いますよ! 知っておいて損は無い知識です。正しい日本語、正しい表記、文字書きとして恥ずかしくない物を、読み手の方に読んでいただきたいですね。 質問にもわかりやすく答えて下さる親切な校正者様です。こんな知識を持った方が身近にいる幸運に感謝しつつ、正しい文章を書きましょう!