噂の○から産まれたあの男。肉体には可能性を秘めていそうだが、知能と精神面は破滅的に未熟。ここから成長するか、しないか、しないなりに何とかするのか?
しかし成長してしまえば膣太郎としてのアイデンティティ崩壊の危機を迎えかねない。どのような道を進んで難事に立ち向かうか、そもそも立ち向かわないのか想像が出来ない。
あの男が主人公なのでギャグのようだが、世界と登場人物は至って真面目であり、理不尽な力でゴリ押せそうにない。
だがこの男には長所がある。人の弱さを知り、受け入れる器と、常識に囚われず己の道を行く”ロックンロール”。
文章は非常に丁寧で完成度が高く、変なモノだが陳腐ではない。