時々、こういう作品に出会う事があります。
自分には絶対に書けないことを躊躇いなく描いた作品に。
この作品がまさにそれです。
書きたくても、どうしても書けない作品。
ブックマークも出来ないぐらいに怖いほど真似をしたいのに真似のできない貴重な作品です。
その理由は簡単です。
この主要人物が私自身だからです。
私の醜い心の根源が現われている。
私のする事を、私の考えている事を、私がきっとやってしまうだろう事を……。
だから、辛くなって途中で読むのを止めてしまいました。
この主要人物は、する事も言う事も全て、あまりにも私自身だからです。
そしてきっと、そんな私もこの人物と同じ最後に辿り着くのでしょう。
いえ……もしかしたら……もうすでに……。
この作品は、そこまで考えさせられてしまう深い本質をとらえている作品です。