レビューした作品一覧全6件
こういう小説が隠れているから、「なろう」あなどれないのです。 貴族と平民、その違いを真摯に描こうとした良作です。 なにせヒロイン初っ端から、貴族のお坊ちゃんに足蹴りされて転がっちゃいます(わりとガチめのw) コロナ禍をモチーフに、小説を書かれたのかと思いきや、2019年夏に完結、想像力だけで筆を進めた完成度が凄いです。 ささ、ヒロインの「お父ちゃん」という言葉に一緒に涙を、そして笑いを堪能しましょう。 現時点2023年12月末にて、すでに3000人のブックマーク。密かにこの小説を愛する人々がいて嬉しいです。
レビュー作品 祈る娘
作品情報
50話すぎまで、読んでいて超苦しいですww え、寝る前の息抜きに読んでるのに、トイレ掃除の描写の連続?その上どんどん膨らむ借金? ヒロインが超まじめに仕事に取り組んでいるが故に、読者のストレスもうなぎ上りです。 でも、そこは「なろう」 地味に地味に重なりあうエピソードが主人公への共感及び応援を生み出すのです。 現時点250話あたりまで読了、ほとんどの小説なら完結済みなのですが、なんとまだ五分の一という驚異の文章量… え、着地点が分からない… 普通に考えると、あそことあそこがああなって終わり? え、違うの?ヒロインどこまで行くの?作者のライフワークなの?とまだまだ投稿中らしき目次を見てドキドキ。 まずは我が家のトイレ掃除頑張ろう、さすれば善き事が起こるかも?(ほんとか?w)
ちょっと自分でもどうかと思うぐらい好きだ(笑) あの緊張感とテンポ。 尋問する側とされる側のあのやり取り。 素晴らしいの一言である。 ここまで書いて、ハッと我に返って、思い出す。 この「果ての光」が本当に美しい恋愛小説であることを。 悠久の時を生きる一族とヒロインの邂逅の物語であることを。 そして1年に一度は、必ず読み返したくなる小説なんです。
作者の初期の隠れた名作である(…いや隠れてないかw)
投稿日:2022年4月18日 改稿日:2022年4月18日
「レイヤルクさんは、この葉っぱ百枚ぶんのお金で私を買ったんですよ。」      黄金の中庭 第二章 神殿庁「揺れる心」より 私の大好きな名場面です。 ふと気安さもあって、自分の命の安さを相手に気軽に愚痴る主人公。 それを聞いた神官長、おりしも月は闇夜に変わり、表情はうかがい知れない…。 至上の存在として、自分の命と名声とを懸けて呼んできた女性を、たったそれだけの金額で、横から奪われた男の怒りが見えない分、鬼気迫ります。 華やかな描写も卓越した作者ですが、こういった地味な描写もしびれます(笑) そして、レイヤルクさんのラストシーンには、ぜひとも脳内で「彼と彼女のソネット」を流して欲しい。できれば、大貫妙子さんで。 (主人公達じゃないのかよw)
レビュー作品 黄金の中庭
作品情報
どっかの名作、ネズミが出てくるまで頑張れ~みたいな事を言ってますが、本当に辛すぎるヒロインなんです。 生まれた時から、ずっと厄年かい?という程、不幸不幸のオンパレードです。 もう読んでて、誰かこの子を助けてと叫びたくなるほど…。 でも、この能天気な超絶美形エルフが出てくると、急にコミカル(本人はまじめなつもり)かつ、きらきらエフェクトをまき散らしますw そして最後まで読むと、この恋に恋する暴走すちゃらかエルフが大好きになって、泣いてしまいますよ。
レビュー作品 宝物になる日
作品情報
少女に世界はいつも冷たかった。 いつもいつも冷たかった。 でも、優しい人もいた。 優しくしてくれた人には、優しさで答えたかった。 そして大事な人達ができた。 どうしても彼らを守りたかった。 自分の命を懸けても……。 人より飛びぬけた美貌と知恵は、存在するだけで周りの人間の磁場を狂わし、本人がまったく望まぬ世界に連れて行く。 歴史に名を残すことよりも、市井で愛し愛される人生を静かに送りたかった一人の女性の物語。