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なるほど、現実的に「悪役」なのか!
投稿日:2018年2月4日 改稿日:2018年2月12日
まず、主人公であるカミラとその相手、アロイス。 この二人のままならなさに悶えます。 頑張れと、負けるなとエールを送りたくなるのです。 二人とも周囲の噂というものに翻弄、あるいは岩削る滝のようにさらされています。 大衆という立場に立った時、人はちょっとした行動で「アレは悪い人間だ」とそれはそれは無責任に決めつける。 でもそれは遠い人間に対するもの。 近しい人には思っても簡単に声には出せない。 人間関係というものがある以上は。 だが、それを意図的に歪められたら? 正義感だとか善意を盲目的に信じた人間が噂で牙を剥く。 その牙にさらされた主人公が、これまた悪評にされるがままにされてきた男と出会うのです。 この話はタイトルの通り「悪役」を「押し付けられている」女の子のお話です。 我は強くて不器用だけど、曲がらない。 もしその在り方が気に入ってしまったら、応援せずにはいられませんよ?