レビューした作品一覧全2件
もうすぐ年末ですね。大晦日は何をして過ごしますか? 紅白歌合戦? ガキ使? 近年は異世界転生の作品が注目を集めています。今年のアニメを見ても、またアニメ化決定した作品を見ても、異世界要素満載です。 ……少し、他のジャンルも味見してみたくないですか? そんなあなたにオススメなのは、こちらの作品。ラブコメとしては王道のようで、異世界モノにまみれた昨今では邪道と言ってもいいかもしれません。 読みやすい文章とそれぞれのキャラクターの個性がはっきりとしているところがオシどころです。 すでに50話を越えており、分量もばっちり。年末は「偽クール会長三雲さんと素直になれないハジメ君」と一緒に過ごしてはいかがでしょう。
さらば難聴系主人公
投稿日:2018年8月5日
 「え、なんだって?」というセリフは、ラノベを読む人であれば誰しも一度は見たことがあるのではないでしょうか。  そう。俗に難聴系主人公と呼ばれるキャラクターたちが、自分が好意を持たれていることに気づかず、ヒロインたちの懸命なアピールをみすみす逃すときに使われるセリフ運びです。彼らは決して意図的にハーレムを築きません。無自覚な唐変木であるからこそ、周りにヒロインたちが侍るようになるのです。  本作の主人公・如月純也はそんな「難聴系主人公」とは違い、「共感覚」という感情を知る能力のせいで、望まずにヒロインたちの好意に気づいてしまいます。思春期の、それも恋愛経験が決して豊富ではない純也くんが、彼女たちとの関係を壊さないままにハーレムを築くことは可能なのか……  公開から1週間足らずでランキングの上位に食い込み、早くも20万PVを越えたこの作品は、ラブコメの新時代を切り開くものになるでしょう。