レビューした作品一覧全14件
皆さんはゲームが好きですか? 私は大好きですッ! そんなゲームを題材にした作品は数多存在しますが、その中でもこの作品が焦点を当てたのはRTA、リアルタイムアタックです。 どれだけ早くクリアできるのか、それはゲームの楽しみ方の一つであり、単純にクリアするよりもよりスポーツ性が現れます。 そんなRTAに挑むのが、万年2位の彼。何をやっても1位にはなれない彼が、ふとした時にクラスメイトに世界一位がいることを聞いて。 「自分でもできるかもしれない」 と彼に声をかけるところから、物語は始まります。 そんな彼が踏み入れた世界と、世界1位の彼の抱えるものが、後に熱い展開へと……(ここから先は、もちろん本編で) 少年らよ、青春を駆け抜けろッ! 皆さんも是非読んでみてくださいまし。 (≧▽≦)
本作は過労死してしまった主人公が。直向きに努めてきた彼成果は、残念ながら現実世界では実ることはありませんでした。 そして異世界に来て最初に出会ったのが……モフモファァァッ!!! ふにゅふにゅ言ってるクリクリお目目のモフモファァァッ!!! ここまで愛らしいモフモフをモフモフしない人類がいるの? いないねッ!(断言) お前もモフモフするんだよ(真顔) そんな感じの本作のマスコットキャラクターであるモフモフに出会い、彼の異世界での日々が始まります。 この物語の魅力はまだまだあります。迫力ある戦闘シーンに、美味しそうな食べ物の描写。 そして、主人公の彼が直向きに努めてきたことが、報われる瞬間。実らなかった果実が、花と共に開く瞬間。努力は裏切らないんだと、良い感動がありました。 そしてもう一度言います。お前もモフモフするんだよ(真顔)
この物語は主人公の彼の、ちょっと変わった朝から始まります。ボロボロの男性を助けようとすれば、救急車は呼ばないで欲しいと言われたり。家に帰ってみれば父親が恐ろしい存在によって……そして彼は、退魔師になることを決意します。 暗い立ち上がりから開幕した物語。彼は父の仇を討つ為に退魔師の試験に臨み、そして合格を果たした後にチームを組むことになり、そこで出会ったのは自分も含めた落ちこぼれ達。物語は一気に王道へと進んでいきました。 センス抜群の技を繰り広げる熱い戦い。個性豊かな仲間達との軽快なコミュニケーションと、彼らが背負っているもの。主人公の彼だけではなく、仲間達に焦点が当たることで、また進んでいく物語。きっと、貴方の推しが見つかるでしょう。 私はもちろん、乙女ちゃん推し。彼女が抑えきれない感情を出すシーンはもう……ここから先は、もちろん本編で。 他の皆さんも是非読んでみてください。
200話突破ということは、レビューするしかないッ! この物語は両親に追放(という名の社会勉強)された主人公の女の子が、イケメン卑屈大魔神である料理長と共に諸国を巡り、様々なことを学んでいくという物語です。 旅ということで、国ごとに建物や風土、そして人柄までこだわっておられる本作。次はどんな国に行くんだろうという楽しみが止まりません。 もちろんメインは、その国ごとのお料理ッ! おかわりしたい異世界グルメ、と呼べる数々の異世界メニューは、どれもこれも美味しそうなものばかり。主人公の彼女が全力で美味しさを表現してくれるので、もうずっとヨダレが止まりませんぞッ! 異世界グルメ放浪記、とも呼べそうな本作。他の皆様も是非是非読んでみてくださいッ!
 この物語は本当に登場人物らが魅力的です。真っすぐに突き進んでいく主人公の彼は、さながら王道少年漫画の主人公。そんな彼の周りにいる、弱さも併せ持ったとても人間らしい友人や、閉じ込められていたヒロイン。そして彼を解ったうえで招き入れる当主様等、人物が活き活きとしております。個人的には影斗くんがお気に入り。  また、そんな彼らと物語をすぐに理解できてしまうという、作者様の技量の高さ。彼らが立っている情景についてをサラっと描写しつつ、この人がどんな立場でどんな見た目で、どんな思いを抱いて今こうしているのか。そうした背景を説明しつつもキャラクターが活き活き動いて物語が進むというのは、実は簡単なことではありません。長々と説明を入れてしまったり等、私にもいくつもやらかした経験があります(笑) ここまで違和感がないのは、やはり腕が違うから、ということなのでしょうか。 他の皆様も是非読んでみてくださいッ!
 本作は新婚生活が始まったとある夫婦の夫が、「将棋道場に行きたいんだけど」とにいづまに切り出したところから始まります。夫はどんどんと将棋にのめり込んでいってしまい……そこで彼女が考えたのは、自分も将棋を始めれば良い、というもの。夫にもう一度振り向いてもらう為にと、彼女は将棋を始めるのでした。  この物語の魅力はもちろん将棋の対局にありますが、そこで展開される人間模様こそが真髄です。対局を通して互いの人生に触れ、嘆き合い、感情をぶつけ合い、認めていく。その中に詰まっている生き様、性格、そして人生。将棋を通して互いを理解し合っていくその様は、さながら王道の少年漫画のようにも思えました。  そしてその後に展開される、にいづまと夫のイチャイチャパラダイス。二人の甘いやり取りは、将棋という激闘を制した後のデザートのようなご褒美。思わずほっこりしてしまいますよ。しゅーくんマジイケメン。
星々の精霊と踊りませんか?
投稿日:2022年2月17日
第二章まで読み終えた段階で、レビューさせていただきます。 本作は願いを叶える為に、十二の選ばれた精霊達と共に参加者が争うバトルロワイアルです。突然始まったそのデスゲーム、しかし参加者達は自ら望んで参加していて……と、今後の展開に期待が膨らみます。 見どころはもちろん、相棒となる星座を模した精霊とのやり取り、特殊能力をぶつけ合う激しい戦い。そして勝者は1人だろうとも協力し合う仲間たち等。、燃える要素がこれでもかと詰め込まれた、胸アツバラエティパックな本作。個性豊かな登場人物達の軽快なやり取りの中で繰り広げられる戦いは、二転三転が当たり前。どうなる? 倒せる? ああー、ここで逃げられるかー、と気が付くと夢中になっておりました。 私もこれから続きを追っていきますが故に、他の皆様も是非読んでみてくださいッ!
本作は海沿いの街にひっそりと佇んでいたファッションホテル『ピシナム』で働いていた青年が、かつて働いていた時に出会った少女との出来事を思い返すところから始まります。その後に繰り広げられるのは、顔も合わせないままに行われる手紙のやり取り。二人はその中で、恐る恐る互いへと踏み込んでいきます。 青年の彼に内包された苦悩や不器用さ。少女の秘密と、ある出来事によってその内側に宿ってしまった、強烈な孤独。それらが圧倒的な表現力によって書き表されており、気がつくと読み終えておりました。没頭してしまったこの感じは、まるで海に引き摺り込まれてしまったかのような気分です。 ラストの展開は怒涛ながらも、「何か」があったという余韻に浸れるような。もちろん言葉にすることもできるのでしょうが、それは是非、読んでみて、そして感じていただきたいものです。
レビュー作品 海のシンバル
作品情報
本作は少々(?)肝が据わっている少女が、その国をまとめる竜神様のお世話係として強制連行させられるところから物語が始まります。連れていかれたのは、心を読める傍若無人な竜神様。普通であれば気圧されてしまいそうですが、主人公の少女は全く動じません。いや強すぎる。彼女の独特な言い回しによる本文は、とても楽しいですぞ。 そしてそして、その竜神様なんですよ。最初こそ俺様最強、ゴーイングマイウェイ、むしろお前が来いくらいの勢いだったのですが、強い彼女へとドンドンドンドン思いが募っていって……もう、ホントに彼が可愛いんですよコレがッ! 中盤から彼女がいなくてイライラし始めるとこなんか、もうヒロインにしか見えません。彼の心の動きに、是非是非注目してもらいたいですッ! 肝っ玉少女と竜神様の恋の行方や如何にッ!? 他の皆様も是非読んでみてください。
レビュー作品 竜の世話係
作品情報
お祓いはディナーの後で……
投稿日:2021年11月10日
本作は大学生の主人公が、カフェバーでバイトしている中で、店長が副業で『祓い屋』をやっていることを知る所から物語が始まります。 しかも彼、霊力も霊感も全くないが為に、呪われようと祟られようと全くノーダメージというある種の特異体質だったんです。お陰で、霊が荒れ狂っている中でも平然と動くことができるという、ある種の無双状態でした。その代わりに、霊とのカッコ良い戦闘シーンすらも見ることができません……なんてこったッ! しかし、これがまた面白いんですよ。霊感ゼロの彼だからこそできるお手伝いがあり、それがまた物語を盛り上げてくれます。また、彼は店長によって体よく利用されており、笑いすら誘ってきます。とある場所では、「おい、店長(笑)」と思わずツッコミを入れてしまいました。まさに、この発想はなかった、というやつですな。毎話毎話、何故か一番ボロボロになっている彼に、敬礼ッ!
彼が背負うものを
投稿日:2021年10月29日
ご縁があり、この物語に出会いました。第一章まで読み終えましたので、レビューさせていただきます。 本作は「社畜人形」と呼ばれている主人公が、帰宅中に瀕死の状態の【エルフ】の女性を発見するところから始まります。 とにかく戦闘シーンが凄い! 無駄な動作がなく、自分の持っている力を必要以上に見せびらかさず、主人公はその場から動かないことも。しかし熱い! 繰り広げられる魔法の応酬。全ての動きに無駄のない、洗練された戦い。その中での裏のかき合い等の頭脳戦は、とにかく目は離せません。 その下地にあるのは、作者様が紡いだ世界の歴史と設定。その中で息づいているキャラクター達。特に主人公の彼の過去に関するものがイチオシ。折れかけた彼を支えてくれる存在がいて……女の子に背中を押されて燃えない男の子なんていないよなぁ! 確かな世界の中で紡がれる、背負うものの物語。他の皆様も、是非読んでみてください!
千年もの昔。英雄・初代王の剣は魔神を倒し、大陸に平和をもたらし、そして現代。記憶喪失の一人の少年が、ひょんなことから王国の第二王女と出会い、そして全てが動き出すというところから物語が始まります。 情景描写からうかがえる、綿密に形成された世界観。そんな中で、 「むしろ主人公は後ろ向きなのでウザく感じると思います。」 あらすじの注意書きでも、わざわざこう書かれてしまっている主人公。しかしそれは、後半への布石。物語を大きく魅せる為の溜めでした。彼の秘密について。それらが明らかになる第一部の終わり。私はここで、一気に心を掴まれてしまいます。 もちろん、彼だけではありません。それぞれの登場人物は皆、バックボーンがあります。それを魅力的に表現されている所に、作者さんのワザマエがあります。 王道、重厚。そしてスカッとさせてくれる、和風ファンタジー。 他の皆様も是非読んでみてください!
こんな世界、作り直してやる
投稿日:2021年6月11日
世界に喧嘩を売った戦争屋【インフェルノ】。そこに属する彼らが『世界改変』という目的の為に、とある国に押し入るところから物語は始まります。 そこから繰り出されるのは、生き生きとしたキャラクター達による、群像劇。彼らの躍動感溢れる戦いや、思わず笑いを誘うやり取りを楽しみながら読み進められる、キャラクター達の物語。気が付くとスイスイと読み進めてしまっておりました。 個人的には緩急のつけ方がお見事だと思っております。キャラクター達の日常を描く緩と、戦いや状況で彼らが直面する急の部分。どちらにも振り切れている訳ではなく、ちょうど良いバランスである為に、ああ面白いなあ、と素直に感じてしまったのでしょう。 血なまぐさい中でワイワイしている彼らの、世界をリメイクしていく物語。今後、彼らがどんな世界を望んでいくのか、続きを楽しみにしております。 他の皆さんも是非読んでみてください。
ご縁がありこの物語を読ませていただきました。 これで完結ということで、少し寂しい気もしますが、レビューさせていただきます。 自分にとって懐かしい味を再現してくれる、不思議なマスターがいる喫茶店。そこに足を踏み入れた主人公が、その味で昔を思い出しながらも、今の問題と向き合うきっかけとなっていきます。 そんなマスターには秘密があり、そしてそれは主人公にも関わってくる? 描写も丁寧で、風景から音まで感じさせるような読みやすい文章ですので、この続きは、是非読んでいただきたいところです。 他の皆さまも是非読んでみてください。