目を覚ますと、そこには自分と同じ顔の死体とファヴニルと名乗る悪魔の姿があった──。
レーベンヒェルム領の領主となった主人公・小鳥遊蔵人は荒廃した領地を立て直し、元凶である悪魔を倒すため、仲間とともに奮闘する。
政治・経済・歴史。これらは自分たちのすぐ側にあるはずなのに、意外と知らない方が多いのではないでしょうか。
私自身、政治も経済も近現代史も全く分かりません。ですが、この作品を通してそれらのことに少しずつ関心を持てるようになりました。ファンタジー世界を満喫しながら、同時に現代社会の光と闇についても考えさせられます。
「面白かった」という読後感に浸るだけでなく、さらにその先まで視野を広げてくれる他に類を見ない小説です。
狭くなりがちな日常の視野。自分の足元だけを見ていませんか?
魅力的なキャラクターたちと共に七鍵世界を駆け巡れば、きっと新たな発見が待っています。