この小説の魅力を一言で説明するなら、私は「キャラクターの魅力」だと思います。
主人公のルイフォンも、ヒロインのメイシアも、美男美女ではあるけど、中身は画一的ではなく、その人独自のものを感じさせます。キャラクターが生きている、と言ったらいいのかな。
世界中を旅してみたら、彼らにどこかで会えそうな気がするのです。
この作品はファンタジーです。虚構の世界です。でも、リアルさを感じさせる。それは、作者がこだわってこの世界を構築した証拠だと思います。
竜も勇者も出てこない、ピリッとした世界観は、甘いものではありませんが、冷たすぎるわけでもない。
過酷なメイシアの運命を優しく包む、ほんのりと甘い恋も、バランスよく物語を彩ります。
もっとたくさんの人に知ってもらいたいので、レビューを書きました。
ぜひ読んでみてください。