レビューした作品一覧全4件
 名作。  この物語を表すうえで、これ以上適切な言葉があるだろうか。  「前向性健忘症」という難しいテーマを扱っているにも関わらず、そのことを微塵も感じさせない高いストーリー性。他にも、親しみやすい文章や、主人公のリアルな感情描写など、良い点を挙げればキリがない。  何度も繰り返すようだが、とんでもない名作である。  なにせ、異世界チーレム俺TUEEE!を求めてランキングを彷徨っていた自分が、発掘作業を中断して一気読みしてしまうくらいである。  俺TUEEE!成分は補給されなかったが、代わりに何だか暖かいもので心の中が満たされてしまった。  端的に言うとマジパない。  「面白い」では言葉が違うが、マジで良いお話である。  タイトルで若干ネタバレしてしまったが、詳しい内容はぜひご自身の目で確かめていただきたい。読み終える頃にはきっと、胸の内に暖かい何かが込み上げて来るはずだ。
気が付けばレビューを書いてる自分がいました。 ここ最近読んだコメディー(エッセイだけど)の中では一番面白かったです。お腹抱えて爆笑してしまいました。 う◯こ漏らした話とは思えないほど、美しい文章で綴られた本作は、誰の身にも起こり得る非常事態に瀕した作者様の、鬼気迫る奮闘劇を記した物語です。 オススメです。 タイトルで遠ざけてしまっている方も、騙されたと思って一度読んでみて下さい。 きっと、腹筋崩壊すること間違いなしです。
『ウケケ!ご主人もうちょっと言葉を優しくしないと!これからお客様を相手にするんじゃん。人間たちの間には、客は神って言葉もあるみたいじゃん』 「――鴨?」 『惜しいじゃん』 「鴨じゃなくて神だよ。なぁ、お前わざと間違えてるよな?」 この物語は、無法者の街に生まれ、一度はどん底まで突き落とされた少女が前世(人間に憧れていた神様?)の記憶を取り戻し、残りの人生を全力で生き抜いていくというお話です。 読み出すと止まらなくなる、圧巻の文章力もさることながら、何より魅力的なのはキャラクター同士のやり取りだと私は思います。 幼い主人公に買われた奴隷、主人公を危険視する戦士、親の仇である無法者、街の支配者… そんな彼らと、ちょっぴり毒舌な主人公の織りなす毎日は、見ていてハラハラさせられたり、ほんわかしたり、思わず笑ってしまったりと、読者を飽きさせません。 なろう屈指の名作です。ぜひ、ご一読下さい。
突如謎の組織によって誘拐されてしまったニートの主人公。目が覚めるとそこには「ニート端正収容所」なる巨大な施設が広がっていた。 宣告された基本的人権の剥奪、そして迫り来る餓死の恐怖…… 困惑する大勢のニート達をよそに、所長らしき人物は言う。 「諸君らは、我々が開発したVRヴァーチャルリアリティMMORPGにログインして、そのゲーム内で金を稼ぐことができる。我々は、その獲得金額に応じた生活保護金額を、諸君に与えよう」 完結まで非常にテンポ良く構成されています。起承転結もしっかりしていて読者を飽きさせません。 また、単に面白い物語というよりは読者に強く訴えかけるような、そんな作品です。 作者様の活動報告もあわせて読むと、この作品に込めた思いがひしひしと伝わってきて胸が熱くなりました。 なろう作品で始めてレビューを書こうと思いました。 まさに隠れた名作という言葉がふさわしい作品です。