これは事件を起こし、刑務所に入る事になる男とその恋人とのラブストーリーです。
健二と翠。
出頭する前日、2人は思い出のショットバーへと向かいます。
「よっぽどの事がないと私たちは別れないと思うの」
「よっぽどの事って?」
「よっぽどの事よ」
明らかになる真実。絶妙な伏線。服役後に翠が刑務所に面会に来ない理由とは?
作者様は商業誌で書かれたこともあり、文章力が高く、丁寧な人物や心理描写にどっぷりとつかることができます。また刑務所体験談としてもクオリティが高く、ドキュメンタリーとしても楽しむことができます。
なろうでは珍しい実話を元にした物語ですが、心を揺さぶる名作ですので、どうか一読してみてはどうでしょうか?