レビューした作品一覧全3件
自身で作品を探すのが億劫で表題のネット小説大賞の作品を流し読みし辿り着きましたが、なかなかここまで捻くれた作品が受賞している事に驚きを隠せません。勿論いい意味で。 ありがちな現代日本からの転生TS物として所謂ローファンタジーな内容かと思って読み進めていましたが、内容的にハイファンタジーに括って問題ないようなしっかりとした内容。 王道ファンタジー系と全く別路線を行くのは途中でマンネリ感やご都合のせいで台無しになりがちですが、この作品からは一切そのような感想を感じさせません。 地の文と内情等の喋り口調が混ざっている上、小粋な名前ジョーク的なものが挟まるのに何故ここまで不快感も沸かず、没入感が消えないのか。本当に不思議で魅力あふれる暴力的な作品です。 幼少期初めてファンタジーに触れた時のようなワクワク感が常に更新され続けていくので、今後も主人公の全く読めないイカれた価値観に振り回され続けたい
何もかもが完璧な超名作
投稿日:2024年8月5日
ここ最近で見た作品の中だと群を抜いて面白い作品です。 最近流行りのざまぁ系、やり返し系(表現方法が合ってるか分かりませんが)に乗らずしっかり作品を仕上げてるので、登場人物全般に対して不快感を感じる事が一切ありません。 敵として現れた人物にもスポットを当て、バックボーンを説明する為に丸ごと1ページ使って掘り下げたりしてくれるので作品全体を愛せるのも自分的には嬉しいポイント。 周りの仲間達との成長の日々、発言の裏を読まれ(勘違い)主人公が知らず知らずに評価上げている部分などざっくり説明するとありがちに見えますが、個性的な内容に仕上げているので毎更新楽しみにしています。
まず、なろう慣れしている人に勧めるには躊躇してしまう作品であることをお伝えしておきます。 魔法は存在するものの万能なものではなく、戦術の一つに挙げられる程度の影響力なので銃火器ありの白兵戦が基本となっています。 とにかく戦争の残酷さを感じさせられる作品なので人を選びますが、とても心に来る名作です。 物語に引き込まれることは間違いありません。 ただ、TS要素も恋愛もほぼ無いようなものなので戦記物として読むのが良いかと。 どういう結末を迎えるのか考えると心がざわつくので、願わくば完結してから出会いたかった。