百円のビニール傘。 時に、100円で助かる時も有れば 100円損したと想う時も・・・ ひとつの傘から始まる物語は 読んでいてとても楽しく 所々、考える部分もあったり こう言うのって、傘に限らず 気付かないだけで色々な所で 本当は起こっている事なのかも？ とか作品を最後まで読んだ後に 自然と考えてしまうような 優しい作品です。

最終章に入った 『黄昏英雄譚　～アナザーワールド・クロニクル～』 映画には映像や音があって 大画面で観れば迫力もありますが 小説では自分の速さで物語を見る事ができます。 そして、それは無いハズの映像や音を感じる事も。 現在、最終章（第11章）の長編作品ですが 各話が読みやすい長さですので通勤通学の時間に 毎日数話を読み進めるのにもお勧めの作品です。

その頁は・・・ 1998年5月18日から書かれている。 ひと、一人の生涯の中で その瞬間と言うものに立ち会える事は 一度でもあるのでしょうか？ あの日から始まった奇跡に似た出来事と 今までの人生観を変えた青年との 出逢いから別れまでを綴った 日記の抜粋からなる作品。 「結局、自分で幸せだと感じたヤツが 　幸せなんだよ」 不思議と、深呼吸をする様に 時間を掛けて読みたい作品です。

人間と動物とでは歩む時間の長さが違うから… 拾われた犬の記憶と、拾った人間との物語。 犬好きの方も、猫好きの方も、兎好きの方も？ 動物が好きな方、現在飼われている方や 過去に飼われていた方にも読んで頂きたい作品です。 別れは、とても辛く悲しい事だけど 読み終えて最後に出る涙はどんな涙？ 自分の表情が鏡を見なくても解る そんな、拾われた犬の視点から綴られたお話です。