レビューした作品一覧全2件
「普通」の小説。
投稿日:2017年10月15日
 普通とは。そんな哲学めいた題材を面白おかしく調理出来てしまうのは、作者様があの『神様の定食屋』の方だから。  こちらも一緒に読んでみて下さい。納得の面白さです。  さて、ストーリーについてですが、こちらはかなり構想が練られていて、読んでいく上での危うさを微塵も感じさせない出来だと思いました。お話の中での矛盾点も無く、綺麗な起承転結だと思います。  文章については、元々書籍化作品を複数持っている方ですので問題ありません。一つ一つが丁寧な描写をされる方で、登場人物たちも活き活きと描かれているので読んでいて楽しいです。表現も、こんな表現の仕方があったのか!と読者だけでなく作者目線でも勉強になる、とても良い作品です。  全体を通して、かなり素敵な物語だと思います。  こんなにも読者に愛されている作品を私は多くは知りません。  普通を探求する不思議な少女の物語。ぜひ読んでみて下さい。
 SFって聞くと自分がまず真っ先に思い描くのは機動戦士のガンダム的なガンダムです。  今も変換しようとしたら予測されました。そのくらい有名なんですね。見たことはありませんが。  とどのつまり、宇宙、複雑な機械、そして極めつけは意味の分からない横文字の専門用語の羅列。そんなイメージが思い浮かぶのでは?  本作、『機械じかけの悪魔』は、言ってしまえば『科学VS魔法』の王道ストーリーが主軸です。  いがみ合う科学と魔法。互いに寄り添い合えばいいのに、それを拒む両者。  この物語は主人公である少年が、魔法陣営で捕虜になるところから始まります。  彼を捕虜として護衛に付けたのは、魔法陣営の貴族の少女でした。  笑いあり! 超迫力のバトルあり! 登場する人物は敵味方問わず曲者だらけ!  全てが魅力的なSF作品です。    ちょっとだけ、気になりました?  あとはほら、その目で読んでみて下さい。