ちょっと文章としてお堅いようなイメージを感じさせたり、物語に入るまでが少し長いという点が少しじれったく感じるかもしれない。
しかしそれを差し引いても有り余る描写が私はとてもよいと思った。
作中に登場するプレイヤーの生き生きとした姿。
読めば、ささやかなことも楽しんでいる彼らの姿に吸い込まれる人はきっといると思う。
ゲームをクリアすることに躍起になって、ちょっとしたところに隠されたりしている楽しみを見いだすことを忘れている人は、是非読んでもらいたい。
そして、個人的にはプレイヤー同士の人間模様にとても興味を抱いたので、そのあたりも注目してもらえるといいかもしれない。