レビューした作品一覧全10件
受付嬢ブームの幕開け!
投稿日:2019年6月8日
酒場と冒険者ギルド。 それは古典ファンタジーに欠かせぬ物語の起点。 多くの名作はクエストの受付から始まった。 しかし物語の構造的な欠陥として、小説は一人の英雄の視点に固定されがちである。 そこで受付嬢の登場だ! ギルドを訪ねる冒険者の数だけクエストがあり、ロマンがあり、感動がある。 しかもその受付嬢は元冒険者。 大規模なモンスターの襲来では自ら戦場にも立つ活躍ぶり。 これが面白くないわけがない。 冒険者たちを見守る女神のごとき受付嬢の活躍、とくとご覧あれ!
貧乏三昧です!!
投稿日:2019年6月7日
 現代日本で貧困にあえぎ、事故で異世界に転生したと思ったら、よりによってショボい悪役令嬢。  しかも親は浪費三昧で領土は荒廃、民衆も飢えて死にかけているという絶望。  彼女の第二の人生は生まれながらに詰んでいた。  だが彼女はあきらめなかった。  魔法を、前世の記憶を、飴と鞭を巧みに使い分け、破滅ルートを回避しながら歩き続ける。 【贅沢三昧したいのです!】  これは運命に抗い続ける彼女たちの魂の叫びである。
【雑草という名の草はない。すべてに名前がある】  某漫画の影響で有名になったこの名言、これこそ【クトー】という男の生き様である。  雑用係というあだ名を受け入れながらも、決して粗雑な仕事はしない。  すべての雑務には名前と特徴があり、やるからにはベストを尽くす。  クトーは生来の頭の回転の速さと無尽蔵の体力により、ブラック企業並みの仕事も平然とこなしていた。  しかし彼が過労で倒れてしまったら、最強パーティーの屋台骨がゆらぎ、冒険者ギルドは大混乱、国家の一大事にまで発展してしまうだろう。  そこで最強パーティーは決断を下した。 「お前に、休暇を命じる」  ……だがこのおっさんがただで休暇を楽しむはずもなく、手を抜くことを知らない不器用なおっさんのブラック休暇が始まる。
実家のような安心感
投稿日:2019年5月11日
 吟遊詩人にも詩われる、伝説のクランの名を継ぐ宿屋【金の星亭】。  一泊銀貨1枚の安宿の息子に転生した川端幸司は、前世の知識を活かして宿屋を立て直していく。  迷宮帰りの冒険者の泥を落とし、変な味のする母のスープに手を加え、追加料金で朝食にもう一品。  時には探索の必需品を忘れた冒険者にコンビニ感覚で物を売る(モンスターのハンターなら、一度はドリンクや罠を忘れた経験があるだろう)。  1つ1つは些細なこと。  しかしその積み重ねで徐々に金の星亭は往年のにぎやかさを取り戻してゆく。  剣や魔法は控えめ。  でも実家のような安心感がこの物語にはあふれています。  日々の生活に疲れた人は、一度覗いてみてください。
骨折り得の丸儲け
投稿日:2019年5月11日
 神によって生きたまま転生させられた男ランディ。  転生先の肉体は魔力総量が少なく、神から授けられる特殊能力【ギフト】もない。  しかしランディは「魔力が少ないのなら増やせばいいじゃない」と、毎日ポキポキと自分の骨を折ってヒールで治し、強引に経験値を稼いで魔力を底上げした。  これぞ骨折り得の丸儲け!  さらに成長するに従って前世の力も取り戻していき、進学する頃にはチートになっていた。  おまけに幼い頃から現代知識による【異世界チート内政プラン】を立てており、底辺からの怒涛の成り上がりが始まる!
【速報】新種のゴブリン現る
投稿日:2019年5月10日
 トラックに轢かれ、やる気のない神の手により全裸で転生させられた男・野崎人志、通称【野人】。  ディス○バリーチャンネルの知識でジャングルを生き延び、KARATEでゴブリンや狼を抹殺、新種のゴブリンと化した野人は念願の冒険者になった。  だが彼は思い知らされることになる。  敵は大自然の脅威やモンスターだけではなかったということを。  駆け出しを食い物にする冒険者、血統と権力で民衆を支配する貴族、レベル15の壁、人を狂わせる第六の味・魔素(マナ)味……。  一瞬の油断も許されない過酷な試練に見舞われながら、今日も野人はディス○バリーチャンネルとKARATEを頼りに異世界を行く。
レビュー作品 野人転生
作品情報
 不慮の事故により、これまでの人生と声を失った彼女が得たのは、無邪気にたわむれる精霊と、誰もが一度はあこがれる『赤毛のアン』や『大草原の小さな家』のような泥臭くも暖かな故郷、そして『甘さをひかえない』ジャムだった。  やれ健康のためだ、素材のうま味を味わうためだと、現代がなくしてしまった甘さがこの世界にはある(長期保存のために砂糖をぶち込んでいるだけだと突っ込んではいけない)。  ほろ苦い現代の生活にお疲れの方は、ぜひジャムを添えた紅茶とおやつをお供に、この小説を読んでみてください。  丁寧に描写されたジャム作りと人間関係の『ひかえない甘さ』が、きっとあなたを満足させてくれるでしょう。
最弱からの成り上がり!
投稿日:2019年5月4日
 最弱のモンスターといえばスライム、ゴブリン、人によってはオークを連想するだろう。  だが古典RPGを愛するゲーマーたちは知っている。  あまりにも弱すぎるがゆえに、逆に愛されているモフモフがいることを。  そう、コボルトである。  スライムがあらゆるものを飲み込んで学習し、ゴブリンが冒険者をハメ殺し、オークがエルフの村を焼いて最弱の座を脱した今、コボルトこそ令和を代表するファンタジーピラミッドの最底辺!  種の限界を超え、異世界カーストを駆け上がるコボルトたちの雄姿をしかと目に焼き付けろ!
BASARAの野望
投稿日:2019年5月3日
 まずはこちらをご覧いただきたい。 【織田信長は兵農分離をしたのか】 【斎藤道三はなぜ美濃を信長に譲ろうとしたのか】  サブタイトルの一部である。  お分かりいただけただろうか?  そう、この物語は硬派な架空戦記である。  ただし舞台になってるのは【戦国BAS○RA(がモデルのゲーム)】だ!  主人公は【信長○野望】と間違えてBAS○RAを買ってしまい、ゲーム世界に転移してしまったのである。  お供の犬(前田利家)は四足で爆走、猿(秀吉)は戦国最高の頭脳で頭突きを用いて城門を粉々に粉砕、キジならぬ帰蝶(信長の正妻)はパラグライダーで空を飛ぶ。  だがタイトルでわかるように、政略シーンは無駄に考証されている。  信長○野望の戦闘パートがBAS○RAになってると思えばわかりやすい。  何というアンバランス。  だがそれがいい!  これは戦国を駆け抜けたBAS○RAたちの物語である。
作品紹介でありながら300話を超え、もうすぐ30万字に達することで「結局どれを読んだらいいのかわからない」とお嘆きのあなた。 ねんがんの 『読む作品に迷ったときのなろう初心者向けお薦め10冊』 が導入されたぞ! もちろん中級者向けと上級者向けも完備。 最新話では短編20作と中編2作もまとめて紹介されている充実ぶり。 ゴールデンウィークが終わる前に要チェックだ!