レビューした作品一覧全6件
本作は人情味がありつつもよくまとめられたワイダニットのミステリです。 しかし、私がお伝えしたいのはそれだけではありません。本作のトリックに対して最大のヒントとなるものの存在。それは、ガノタなら知らない者はいないであろうMSM-10 ゾック。愛らしくもどこか滑稽さのあるジオン軍水陸両用MSの中でも一際異彩を放つ、あのゾックです。ほら、興味湧いてきたでしょう? ミステリファンにはもちろんのこと、ガンダムファン、特に1stのファンに読んでほしい作品です。    ,―^―、    /┻┳ ━∧    (|/\_(:( ) ~   ノ‐ヽ__/ ヽヽ   《》 <Y__ゝ 《》》    ∠_∠_ゝ   """""""""""
 フロムソフトウェアのソウルシリーズが好きな人向けのファンタジーという紹介文を見て読み始め、炎と鎌を操るシスターに魅了されて、今レビューを書いております。  ダークソウル3のDLC第一弾のボス、修道女フリーデが大好きな私としては、本作の主人公ベアトリーチェはドツボにハマるキャラクターなのです。  異世界転生も転移もなく、中世的世界観のまともなファンタジーに飢えている方になら、本作はほぼ無条件でお勧めできます。  ちなみに、レビュータイトルは前述のボス「黒い炎のフリーデ」登場時の台詞です。
レビュー作品 炎の魔女
作品情報
 大人には見えないものをごく当たり前に現実として捉える、子供が見る世界の恐ろしさ。幼い頃、あなたのごく身近にあり、しかし大人になった現在では、遠く不気味な存在になってしまったもの。  本作は、その『何か』に囚われた親子を軸に展開していきます。  リアリティと安定感がありつつもやや淡々とした作者の文体はホラーと極めて相性が良く、なろう、即興小説合わせてホラーにはハズレがありません。本作も期待を裏切らない仕上がりで、大変素晴らしい作品を読ませていただきました。
レビュー作品 エッちゃん
作品情報
子種って、たまるんですか?
投稿日:2017年7月11日
はい、溜まるんです(真顔) 過去にトラウマを持つイケメンと、貞操観念が固すぎる巨乳ヒロイン。二人のあまりの不器用さにヤキモキさせられますが、それが本作の最大の魅力でしょうか。 ストーリーがサクサク展開していくわけではないですが、その分心理描写が非常に丁寧で、現実世界を舞台にした恋愛小説としては完成度が高いと思います。
 一話の冒頭がいきなりおどろおどろしいシーンから始まり、場面が切り替わると今度は一転して脳内お花畑のお嬢様が登場。このギャップについていけたならば、必ず最後まで読む価値があると保証できます。  脳味噌ふわとろのお嬢様とマッドサイエンティストの侯爵の間に芽生えた恋を主軸に据えつつ、二面性のある暴君、猟奇的な忍者、スラムの王などが入り乱れる、混沌とした、しかし王道のストーリー。これを総合エンターテイメントと呼ばずしてなんと呼びましょう?
ちんこを祀れば道理が引っ込む
投稿日:2017年4月1日
タイトルとあらすじのあまりの下らなさにあえなく釣られ、 格調高い文体に魅了され、 自分のものと同じ場所に黒子を持つ御神体を他人とは思えなくなり、 貪るように読み進めて、いつの間にか最終話に辿り着いていました。 たかがちんこと侮るなかれ。 私の苦行はまだ三万回に遠く及びません。精進あるのみですね。 ※レビュータイトルは将棋の格言『塚田が攻めれば道理が引っ込む』をもじったものです。