タイトル以上の表題が思いつきませんでした。
八月の眩い陽光の下、妹思いの兄と、病弱で怖い話が大好きで、そして「お兄ちゃん」を大好きな妹が、誰もいない廃園となった遊園地を探検します。
『裏野ドリームランドの7不思議!廃園した遊園地に潜む怪異!』を目当てに。
都市伝説、廃墟、レトロ好きにはわくわくするテーマでした。ミラーハウス、コーヒーカップ……ノスタルジックな舞台に、兄妹というキャラクターがしっくりはまるのです。
妹ちゃんは結構大胆です。くっついてきて、あてててきて、発言もきわどい。でも、なんとなく、彼女の行動には理由があるような気がしていたのです。なにか理由があって、彼女はふだんより大胆に振るまっているのでは…………。
8000字近くが、一気に読めてしまいました。
夏の夕暮れにお勧めしたい作品です。