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ふと、読み返してしまう作品
投稿日:2017年7月16日
 異世界転生に付き物の『見知らぬ天井』。  当作品においての主格である“俺”も言っている通り、それは様式美やお決まりといった類いであまりに多くの異世界転生作品に使われている台詞。(※メタ的)  そして、この作品はそんな台詞への批判的な視点から一転、おかしなことになっていき……  といったストーリー。  グイグイと引き込まれる作品の流れ、そして結末。  これだけの短さの中に作品が上手く纏まっています。  余りの短さに『最高傑作』なんて肩書きが付されることはないでしょうが……  『見知らぬ天井』  私はそのフレーズを見かける度に、この作品を思い出すこととなりました。  短さ故の簡潔さから脳に深々と記憶され、また短さ故の読み易さから、新しい小説を漁っている時ふと読み返したくなる。  そんな作品でした。  ありがとう。 
レビュー作品 見知らぬ天井
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